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2月9日は午前9時半頃、カヌー14艇とゴムボート1隻、船3隻で瀬嵩の浜を出発した。沖縄もこの冬一番の冷え込みで、空を覆う雲が切れて青空がのぞいたかと思うと、一転して雨が降ったり不安定な天気だった。沖縄とはいえ冬の海で長時間カヌーと漕ぐのは簡単なことではない。
辺野古で新基地反対運動をしている人は金をもらっている、という愚劣なデマをネット右翼が流しているが、金をもらうどころか自腹を切ってウエットスーツを買ったり、毎日のガソリン代など出費もバカにならない。家に帰れば疲れてブログを更新するのがやっとで、小説を書くどころか本もろくに読めない。きつい日々だが、みなそれぞれの思いを抱いて海に出ている。
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瀬嵩の浜を出てから最初は、大浦湾の西側に設置されたオイルフェンス沿いに3地点に分かれて抗議行動を展開した。米軍のプライベートビーチ前に停泊しているクレーン付大型台船が、新型フロートを吊り下げて海上に並べているのが見える。巨大なコンクリートアンカーを打ち終えて、新型フロートを海上に設置するための準備作業を行っている。
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数艇のカヌーがオイルフェンスの中に入って様子を見ながら、午前中に2度、カヌーチーム全体と船がオイルフェンス内に入り抗議行動を行った。海上保安庁のゴムボートの間をすり抜けてかなり進んだカヌーもあったが、最後はすべて拘束されてオイルフェンスの外に出された。9日は天候が不安定で時折強い風も吹いたので、抗議行動は午前中で終えた。
カヌーは体力を使うので他のことがなかなかできないのだが、ブログやツイッター、県内メディアのホームページなどで高江の状況を毎日確認している。米軍がヘリパッドの引き渡しもすまないうちからN4地区で野営訓練を行っていて腹立たしい限りだ。
http://www.qab.co.jp/news/2015020862806.html
沖縄で訓練をしたあと米兵はどこに向かうのか。どの戦場で人を殺し、あるいは殺されるのか。自分たちは米国の利益や自由、世界の平和を守っている、と思っているかもしれないが、侵略されて殺された側は怒りと憎しみを募らせ、報復をせずにはすませない。世界中に憎しみの種をばらまいて戦乱を起こし、武器を売って儲ける米国の軍需産業には、自国の若者の死さえとるに足らないものなのだろう。
沖縄の大地も森も海も空も70年にわたって戦争で儲ける者たちに利用されてきた。そのためにどれだけの住民や自然の中で生きる生物が殺され、生活を破壊されてきたか。想像するだに怒りが込み上げてならない。沖縄はいつまで「悪魔の島」であることを強いられねばならないか。小学生の頃、米軍の爆撃で焼けただれて裸で逃げてくるベトナムの子どもたちの写真を見た。あれから何が変わったのか。
https://www.youtube.com/watch?v=XBPDXG5O-jc