16日は午前8時過ぎにカヌー19艇、船3隻、ゴムボート1隻の体制で松田ぬ浜を出発し、海上保安庁の浮き桟橋が設置された場所を目ざした。前日で浮き桟橋とまわりを囲むオイルフェンスの設置はすんでいて、この日は午前中、浮き桟橋の側面に着岸緩衝材を取り付ける作業が行われていた。そのあと海保のゴムボートがクレーンで吊り下げられて次々と海に下ろされ、浮き桟橋の両側に並べられていった。カヌーチームはオイルフェンスの外側から作業員の皆さんに自らの思いを訴えた。
海保はゴムボートや小型船でカヌーチームを威嚇し、オイルフェンスに近づいただけで「確保」をちらつかせていた。その脅しにひるまずにオイルフェンスに近づき、浮き桟橋の三方から抗議行動を続けた。途中、カヌーチームのゴムボートに海保が嫌がらせを始めたので、海保のゴムボートの周りをカヌーで取り囲み抗議した。
瀬嵩の浜で昼食をとり休憩してから、船で曳航してもらって浮き桟橋の方に戻った。午後2時頃、カヌーと船がオイルフェンスを乗り越えて浮き桟橋に向かい、海保のゴムボートや作業船に迫った。海保は虚をつかれ慌てたらしく、ゴムボートの1隻がオイルフェンスを乗り越えようとしてスクリューを引っかけ、立ち往生する場面もあった。
19艇のカヌーが次々とオイルフェンスの中に入ったので、海保も同時にすべてには対応できず、浮き桟橋のすぐそばで抗議するカヌーも多かった。最終的には18艇のカヌーと船1隻が不当拘束されたが、1時間ほどで解放された。
16日は終日、隣の米軍のプライベートビーチでは、大型クレーン車がオイルフェンスを吊り下げ、沖に引き出せるように浜に並べる作業を行っていた。大浦湾を広域に仕切るため大量のオイルフェンスが用意されている。
浮き桟橋が完成して、海保のゴムボートは20数隻が弾圧態勢を敷き、巡視船も13隻が確認されたという。17日から臨時制限水域を示すオイルフェンスの設置作業が始まりそうだ。キャンプ・シュワブのゲート前で体を張って資材搬入に反対している仲間と連帯して、海でも果敢に行動が取り組まれる。土曜日に時間の取れる人は、ぜひ辺野古に駆けつけてほしい。