10月27日は朝からカヌー隊の練習に参加した。辺野古崎に向かう途中浜の方を見ると、整然と並べられたフロートのそばに数名の人の姿があった。この箇所はいつでも引き出せるよう準備が整ったようなので、点検をしていたのだろうか。辺野古崎近くではまだ片づけが終わっていない箇所があり、バックホーでフロートを吊り下げて移動している様子が見えた。
いったん辺野古崎まで漕いでから波の状態を確認し、平島と長島の間を抜けて大浦湾に出た。写真は大浦湾の航路を示す緑色の標識。いつもこの標識をまわってから瀬嵩方向に向かっている。ここまで来るとリーフ内とは波の状態がまったく違う。ここで思い通りに漕げるようにならないと、大型スパッド台船への抗議行動はできない。
9月下旬には大型スパッド台船が来るかと予想していたのだが、まだ姿を見せない。台風19号によるフロートの破損に加えて、30日(木)には県知事選挙が告示される。海上保安庁の暴力的弾圧を頼って作業を進めるには難しい状況となり、日本政府・防衛省・沖縄防衛局は焦りを募らせているだろう。
この1ヶ月余り、海底ボーリング調査が行われていないのをいい機会に、カヌー操作の技術を磨くための練習が連日行われてきた。大浦湾での抗議行動に1人でも多くの人が参加してほしいが、そのためにはカヌーを漕ぐ力をつけなければいけない。自分は下手で遅いから迷惑をかける、足手まといになる、と考えて遠慮しないでほしい。漕げば漕いだだけうまくなるし、漕がないと力はつかない。
今は練習ができる貴重な時期なので、ぜひ積極的に練習に参加してほしい。みんなでサポートします。
緑の標識をまわってから、船で曳航してもらう練習をした。船とすべてのカヌーをロープで繋いでいくのだが、迅速にやらないと大浦湾では転覆する危険がある。荒い波のなかで細かいカヌー操作を行う技術が必要なので、この練習も重要である。カヌーの連結が終わると、新人の船長に引っ張られて瀬嵩の浜に向かった。
瀬嵩の浜の近くで曳航してもらったロープを解き、自力で漕いで緑の標識まで戻った。標識の周りにいったん集合してから、平島と長島の間を抜けて辺野古の浜に戻った。
陸と海とでは風の強さが違う。風と潮の流れに逆らいながらまっすぐ漕げるか、最短距離で目標に行けるか、も大切な練習だ。パドルの持ち方や左右の力の入れ方など工夫がいるし、何度も漕いで辺野古の海の潮の流れ、海底の様子などを観察して頭に入れておく必要がある。
浜に戻ってカヌーの片づけをしていると、月曜日にバスでやって来る「島ぐるみ会議」の皆さんが、浜に応援来てくれた。カヌー隊のリーダーが最近の状況を説明し、皆さんから激励の言葉をいただいた。多くの人の支援・応援に支えられてカヌー隊の活動も行えている。先週は静岡からもカヌーの寄贈があった。深く感謝したい。