NHK沖縄のお昼のニュースで、沖縄防衛局が辺野古沿岸部で行っている海底ボーリング調査について、調査地点を3ヵ所追加することになった、と報じていた。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/5095281991.html
NHKニュースでは、追加された調査地点の具体的な場所は分からないが、大浦湾の深場での調査はまだ始まったいない。これまでに行われた浅場の調査の分析を始めてみると、データが不十分なことが明らかになったということだろうか。だとすれば、調査を早く終わらせるために調査地点を減らしたことによる失態とも考えられ、沖縄防衛局が強行したこれまでの調査が手抜きであったことが明らかとなる。
沖縄防衛局のホームページをみると、10月10日付で、〈シュワブ(H26)地質調査〉が入札公告されている。
http://www.mod.go.jp/rdb/okinawa/01nyusatsu/kensetsu/koukoku/26sonota.html
これから県内の各メディアでさらに詳しく報じられるだろうが、注目したい。海底ボーリング調査の期限が11月30日から延長されることは、埋め立て工事着工も遅れることを意味し、県知事選挙に与える影響を考えても大きな意味を持つ。
台風18号、19号が連続して沖縄に接近したことで、日本政府・防衛省は深場での海底ボーリング調査を開始できず、焦りを募らせているはずだ。加えて、調査地点を追加せざるを得なかったことで手抜き調査の実態が明らかになれば、海上保安庁に暴力的弾圧を加えさせてまで強行した海底ボーリング調査への批判がいっそう高まる。
沖縄防衛局はずさんな海底ボーリング調査の実態を情報公開し、県民に謝罪すべきだ。自分たちのやっている仕事が税金で行われている公共工事であり、情報公開が原則であることを踏みにじってはならない。「防衛機密」の名のもとに、自らの失態を隠すのは恥ずべきことだ。なぜ調査地点を追加しなければならなかったのか。沖縄防衛局は納税者たる市民に説明責任がある。メディアも調査の問題点について事実を追及してほしい。