11日は午前中天気が悪く、断続的に雨と雷が続いたので、カヌーで海に出ることは控えた。昼食後、天気が落ち着いたので、沖に出るチームと初心者練習をするチームに分かれて行動した。沖に出るチームは航路標識に沿ってマナヌ岩を目ざした。途中で潮の流れを確かめながら少し泳ぎ、リーフの外に出て波の感触を確かめたあと、豊原の浜に行って休憩した。辺野古浜の近くで初心者練習をしていた皆さんも、途中で合流して豊原の浜でくつろいだ。
11日は朝から夜の8時半頃まで射撃演習の着弾音が、辺野古、豊原、久志の三区に轟いていた。海の上にいてもその音が聞こえてくる。MV−22オスプレイも毎日辺野古上空に姿を見せている。辺野古崎の南側では二台のスパッド台船が海底ボーリング調査を続けている。この場所に新基地が建設されれば、海兵隊にとって陸海空の演習が一ヵ所で行える最高の基地となる。それは基地被害がこの場所に集中することでもある。
琉球新報が11日付の紙面で、海上保安庁によるカヌー隊への暴力的弾圧について大きく取り上げている。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-231432-storytopic-271.html
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-231433-storytopic-271.html
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-231434-storytopic-271.html
もし一緒にいたカヌー隊のメンバーがビデオ撮影していなければ、園山さんに対する海保の暴力は表沙汰にならなかっただろう。実際、これまで海保に暴力をふるわれたのは、メディアで取り上げられた3人だけではない。やられている当人はカメラを扱うことができないので、誰かが証拠となる写真やビデオを撮影していないと海保は、確認していない、とシラを切ってやりすごす。同一人物が何度も暴力行為を行っているのは、海保がその人物の行為を組織的に容認しているからだ。
上の4枚の写真は8月10日に撮影したものだ。海保が守っているのが何か、一目瞭然である。大潮の干潮で腰のあたりまでしかない場所で、カヌーが転覆しても危険は少ない。海保はまさに、埋め立てに向けた海底ボーリング調査を守るために辺野古の海にいる。埋め立て業者の下請けのように、スパッド台船のガードマンの役割を果たすことが海保の仕事なのか。