21日は朝からカヌー隊の1員として海上での抗議行動に参加した。午前9時頃、船に牽引される組と手こぎの組の二手に分かれて平島に向かった。フロートに沿って漕いでいくと、海上保安庁のボートが近寄ってきて、フロートやブイに近づくな、と言ってくる。近くで見ると黄色いブイは思ったよりも小さくちゃちなものだ。べた凪の海は底の藻草がくっきりと見え、初心者でも漕ぐのが楽だった。
フロート沿いに進むカヌー隊の前をさえぎって、海上保安庁が嫌がらせを始めた。海保が設置した制限水域の境界線の外側を漕いでいるのであり、海上保安庁が進路を妨害する法的根拠は何なのか?このあと、泳いで調査しようとしたカヌー隊のメンバーを、海保は「安全確保」を口実に拘束した。仲間の救出と抗議に前後を漕いでいたメンバーが集まり、海保のボートとカヌーが入り乱れて、あたりは騒然とした。
シュノーケルを付けた海保が次々と海に飛び込み、集まったカヌーの動きを制御し始めた。激しい抗議が続いたが、拘束されたメンバーは海保のボートに乗せられて辺野古漁港で降ろされた。メンバーが法律違反を犯していたなら、漁港で簡単に解放されることはなかっただろう。制限水域外まで規制する海保の過剰警備が、べた凪の海に波を起こし、「安全確保」どころか、かえって危険にしている。
昼休みは平島で昼食をとり、岩陰で体を休めた。オレンジのフロートの向こうにスパッド台船が見える。
https://www.youtube.com/watch?v=iNTHqpZG9zo&feature=youtu.be
午後は2時50分頃に野党国会議員が船に乗ってカヌー隊の激励に来た。「辺野古埋め立て阻止」「新基地阻止」と書かれたボードで抗議の意思を示し、さらに4人が海に入って、この場所が自由に調査や抗議をしていい地点であることを示した。シュノーケルを付けた拘束要員の海保が海に入ったが、国会議員たちの目の前では手出しをしなかった。
1日中海にいて、キャンプ・シュワブゲート前の状況は分からないが、23日(土)午後2時から、ゲート前で2000人規模の集会が開かれる。海保や県警、民間警備会社を前面に押し立てて、ボーリング調査を進める政府・防衛省に対し、キャンプ・シュワブ前を抗議の人で埋めましょう。日本政府と米政府に沖縄県民の怒りを見せましょう。