18日の高江では、午後2時から北部訓練場メインゲート前で、N4−2ヘリパッド建設に反対してきたメンバーと丸政工務店の作業員2人との話し合いが持たれた。作業員の方から、ブログで詳しく書くのはやめてほしい、という要望があったので、以下の点だけ簡単に記しておく。
残土については、N4の仮置き場から100メートルほど離れた場所に、土のうで囲んで保管してあるという。県環境保全課の立ち入り調査を受けたあと、沖縄防衛局と話し合いを持って、今後の処置を検討したいとのこと。
伐採した木はN4−2ヘリパッドの近くにあり、音の出る作業はできないので、しばらくは置かれたままになるという。これも沖縄防衛局と話し合って、これからどうするかを決めるとのこと。
40分ほどの話し合いは、相手の要望を受けるとともに、質問にていねいに答えてもらって有意義だった。丸政工務店からは、すでに工事は終わり沖縄防衛局の検査も受けたので、重機類や資材を外に出したい、とのことだった。北部訓練場からの搬出、撤収作業については協力することを確認した。
18日の確認にふまえて、19日は朝から丸政工務店による搬出作業が始まった。この日はバックホーや発電機、転圧機、移動に使用したパジェロ、寝具などが運び出されている。訓練場内のプレハブ事務所も解体して搬出するということで、来週まで作業が行われる。
昨年7月から8ヶ月余り、N4−2ヘリパッド建設反対の取り組みを行ってきて、このような場面を目にするのはつらく、悔しいことだ。しかし、ここでへこたれて落ち込んでいるわけにはいかない。造られたら次は、それを使わせない取り組みを進めなければならない。沖縄の先人たちはそうやって粘り強くたたかい続けてきた。屈しないことで負けないたたかいを。
17日にMH60ヘリコプターが、まだ供用されていないN4−1ヘリパッドを使用した問題も、このままにしてはいけない。インターネット上には、614という番号が機体に記されたMH60ヘリの写真がいくつかある。
http://geta-o.jp/LATEST/2013-05/2013-05-09/2013-05-09.html
http://blogs.yahoo.co.jp/hyaku206/34065621.html
米海軍厚木基地所属のヘリのようだが、17日の離着陸は機体の不調や緊急事態で下りたものとは明らかに違う。機体の番号もはっきりしているのだから、米軍は明確に理由を説明すべきだ。
18日に話した際、丸政工務店の皆さんも、N4−1ヘリパッドにMH60ヘリが着陸したことを知って驚いた、と話していた。実際、一番危険にさらされるのはN4内で作業をしている労働者である。もし現場に作業員がいたらどうなっていたか。沖縄防衛局及び県は、米軍にきびしく対応すべきであり、ずさんな運用を許してはならない。