20日の高江では、前日に続き丸政工務店によるN4−2ヘリパッド建設に使用した資材の搬出作業が行われた。10トンダンプカー4台で使用済みのトン袋(フレコンバック)を、2トンユニック車や4トンダンブカーで単管などの資材を搬出していた。搬出作業は明日まで行われ、来週以降はレンタル会社と調整しながらプレハブ事務所の解体、搬出を行う予定とのこと。
20日は米軍のヘリやオスプレイの飛来がなく、静かな1日だった。17日にN4−1ヘリパッドに米海軍のMH60ヘリが着陸した問題で自粛したわけでもないだろうが、20日付沖縄タイムスに〈高江着陸 米軍の不注意〉という見出しで以下の記事が載っている。
〈【東】東村高江の米軍北部訓練場内で、米軍への提供手続きが済んでいないヘリコプター着陸帯に米軍機が着陸したことについて、沖縄防衛局は19日、「米軍から米海軍MH60ヘリコプター1機が不注意により着陸したとの回答があった」と公表した。MH60ヘリコプターは17日午後4時ごろと同20分ごろ、昨年2月に完成した県道70号西側のN4−1地区に着陸していた。提供手続きが済んでいない施設の利用に関して、防衛局は「防衛省と回答を調整中」と述べた〉。
いったい回答について何を「調整」するのだろうか。沖縄防衛局は、まずは米軍に謝罪と反省を求めるべきだろう。一歩間違えばN4地区で作業を行っている労働者が事故に巻き込まれる可能性もあったのであり、パイロットの「不注意」で片づけてすまされる問題ではない。
N4のヘリバッドは北部訓練場の北半分を返還すること条件に建設されたものだ。返還が進められないうちから、N4のヘリパッドを先に米軍に提供することは許されない。仮にN4−1ヘリパッドを米軍に使用させるというなら、北部訓練場の北半分を即座に返還すべきだ。N4ヘリパッドの米軍によるなし崩し的な使用を許さないためにも、この問題を簡単に片づけさせてはいけない。