3月6日から8日にかけて高江のN4ヘリパッド建設現場では、一輪車で切り芝を運び、赤土が露出した地面に貼り付ける作業が連日行われた。ヘリパッド建設現場では重機類は使われていないが、いまだに北部訓練場の外には出されていない。3月も1週間以上が過ぎたが、バックホーや4トンダンプカーなどはレンタル会社から借りたものであり、日々使用料金がかさむ。使わないものを返却せずに金を無駄づかいすることは、営利会社にとってあり得ないことだ。
7日、8日は運送会社の10トンダンプカー数台が、日に何度も北部訓練場を出入りし、大量の土を運び出している。2月後半にN4ヘリパッド建設現場から出た土を、N4ゲート付近からは重機の作業音が聞こえない奥の仮置き場まで運んでおき、その後、さらにバックホーや4トンダンプカーを使ってメインゲート近くまで運んで、運送会社のダンプカーで北部訓練場の外に出している可能性もある。県の環境保全課の立ち入り調査が入っても、それまでには残土を処理して県の赤土等流出防止条例に違反した事実を隠蔽する。沖縄防衛局がやりそうなことだ。
3月5日に普天間基地所属のAH1攻撃ヘリ(スーパーコブラ)が、夜間訓練中に着艦に失敗する事故を起こしている。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-220797-storytopic-1.html
AH1攻撃ヘリは北部訓練場にもよく飛来し、夜間訓練も行っている。N4やメインゲートそばのヘリパッドで離着陸訓練も行っている。N4のヘリパッドが完成し、米軍に提供されれば、いつ同じような、いや、それ以上の事故が起こってもおかしくない。危険なのはオスプレイだけではないのだ。
今年はクロバイやアオバナハイノキが、数年に一度というくらいよく咲いているらしい。メインゲート近くのテントの後ろからも、向かいの森に白く咲いているクロバイの花が見える。写真は新川ダム駐車場に向かう途中に見えるクロバイで、白い小さな花が密生して咲き、森の緑の中に映えている。
N4テントの近くに生えているグミの実が色づいている。グミの葉にくるまって蛾のサナギもあった。メインゲートに立っていると、ウグイスやメジロ、シジュウカラなど鳥の鳴き声が絶え間なく聞こえる。こういう豊かなやんばるの森で、人殺しの訓練をいつまで続けさせるのか。県民の水瓶である福地ダムにオスプレイやヘリが墜落したらどうなるかも含めて、ウチナンチューは自分たちの島の問題をもっと考えなければならない。