http://www.youtube.com/watch?v=P6h9VOXQy4w
http://www.youtube.com/watch?v=1v1Tjk1aTGc
2月28日は今期のN4ヘリパッド建設工事で重機が使える最終日で、午後7時を過ぎて暗くなってもバックホーやダンプカーの音が森に響いていた。工事を終えて作業員たちが完全に引きあげたのは7時半に近かった。
この日は工事現場に4トンダンプカーで砂利が24回搬入され、他にトン袋も3回(14袋)搬入されていた。赤土の搬出も4トンダンプカーで5回行われている。N4ゲート付近からは午後6時を過ぎて薄暗くなっても、接地帯に通じる道路周辺で砂利を敷き均している様子が見られた。引きあげる直前には、照明も少ない暗いなかでの作業となっていて、労働安全衛生法上の問題が問われるような状況だった。
28日はまた、嘉手納町の沖縄防衛局において午後1時から、ヘリパッドいらない住民の会と基地の県内移設に反対する県民会議による抗議要請行動が取り組まれている。事前の集会には80名が集まったという。当初は同行動に参加する予定だったが、高江現地の人が少ないようだったのでメインゲートに向かい、あとで様子を聞いた。
3月以降いっさいの工事を止めるようにという要請に防衛局は、重機を使わない工事や片づけを行う、と答えたようだ。しかし、現場にバックホーやローラー車などを残しているかぎり、その言葉は信用できない。28日の切羽詰まった工事の様子を見ていると、まだやり残した工事があるはずだ。仮置き場に運んだ赤土にしても、バックホーを使わなければ処理できない量がある。それをいったいどうするつもりか。沖縄防衛局はこれまで、工事で発生した土は盛土に使うため残土は発生しない、としてきたはずだ。
おそらく当初の工事計画では、接地帯に通じる道路周辺の切土工事を先に行い、そこで発生した土をヘリパッド1の工事で出た土とあわせて、接地帯や無障害物帯部分の盛土に使う予定だったのではないか。しかし、工事が大幅に遅れたため接地帯の工事を優先せざるを得ず、道路周辺の工事が後回しになり、残土処理ができなくなったのではないか。
いずれにしても、大量の残土が発生したことで、丸政工務店と沖縄防衛局は当初の計画に反した工事を行ったことになる。沖縄県当局は早急にN4ヘリパッド建設現場に立ち入り調査を行い、残土がどのような状況にあるかを調査すべきだ。また、赤土流出防止柵や沈砂池、赤土濾過装置が撤去されたあとに行われた工事の実態と赤土流出がなかったかを調べるべきだ。
仮にN4ゲートから見えない場所で重機を使おうとしても、バックホーが動く音は聞こえる。この間、ヘリパッド建設に反対するメンバーが交代でN4ゲート近くの脚立の上に立ち、長時間にわたり丁寧な観察を行ってきた。見える範囲は限られていても、献身的な作業で人や車両の動きなど細かい記録が残っている。それにふまえて今後もN4ゲートからの監視活動は続く。
3月に入り鳥類の繁殖期間はすでに始まっている。N4のヘリパッド建設現場周辺でもノグチゲラの姿や鳴き声が毎日確認できる。沖縄防衛局はすぐにN4での工事を止めさせ、作業員とバックホーなどの機材を訓練場から出すべきだ。