24日付の県内紙が、仲井真弘多知事が22日に〈極秘に上京〉し、菅義偉官房長官や石破茂自民党幹事長と会談したことを報じている。菅官房長官らがその事実を認める一方で、仲井真知事は否定している。
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=61237
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=61260
政府及び自民党の幹部と密会する仲井真知事の姿には、政府の傀儡知事と化して県民から孤立していく様子が見てとれる。知事として公務で会う必要があったのなら、事実を認めて県民に説明すればいいものを、嘘をついてしらを切れば、ますます県民の信頼を失っていくだけだ。
それにしても、名護市長選挙の結果をことさら軽視し、市民の意思を踏みにじって辺野古新基地建設を強行しようとする日本政府の姿勢には、民主主義や主権在民、地方自治を否定し、強権政治を進めようとする安倍首相の意思が露わだ。いざとなれば反対派を排除するために沖縄県警・機動隊の出動をためらうな。仲井真知事は東京で密かにそのようなご指導を受けたのだろうか。
辺野古の海にも陸にも新しい基地は造らせない。そう公約を掲げた稲嶺進市長を名護市民は再度選んだ。その選択を日本政府が踏みにじり、新基地建設のための埋め立て工事を強行するなら、市民は体を張ってでも止めるだろう。仲井真知事は政府の傀儡となり、名護市民・沖縄県民を暴力的に排除するつもりか。
埋め立てを承認したからあとは国がやること。
他人事のように語って逃げることは許されない。名護市民は仲井真知事の辺野古埋め立て承認にはっきりとN0!を突きつけたのであり、知事は名護市長選挙の結果を尊重して、埋め立て承認を撤回すべきだ。