就任したばかりの田中直紀防衛大臣が、辺野古新基地建設の年内着工を目ざす、と発言している。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20120115-00000025-nnn-pol
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2012-01-15_28534/
環境影響評価書の審査は始まったばかりで、第1回の審査会さえまだ行われていない。はじめから建設ありきで、沖縄県の審査や知事の意見などどうでもいい、と言わんばかりの発言である。環境アセスメントなど政府・防衛省にとって、しょせん形だけの手続きでしかないようだ。形骸化もここに極まれり、である。
「犯す前に言うか」という田中聡前沖縄防衛局長の暴言が問題となり、沖縄から怒りの声が噴き上がった。それを無視して午前4時過ぎに評価書の年内提出を強行したばかりか、今度は評価書の審査が始まったばかりの段階で、県民への評価書の公開や内容の検討も進まないうちから、政府・防衛省は年内着工を既定の方針として示している。沖縄県民や知事を愚弄する田中防衛相の新たな暴言を許してはならない。これは第二の田中暴言問題である。