8日も高江では、N4ゲートから見ている範囲では作業員の姿は見えないが、奥の方でバックホーやトラックが動く音が聞こえている。前日と同じように資材搬入やヘリパッド建設予定地の伐採・整地作業に向けての準備が行われているのだろう。
県内紙が、キャンプ・ハンセンでのHH60ヘリの墜落事故を隠蔽するための飛行制限について報じている。
http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-08-08_52639
事故現場への立ち入りどころか、航空写真の撮影さえ許さない米軍の傲慢さと、それを良しとする日本政府の卑屈さ。そこにあるのは、沖縄県民の生命や生活を軽視する軍事優先の論理だ。墜落現場は沖縄自動車道まで1キロ、住宅地域まで2キロの位置だ。ヘリの飛行速度でも数十秒の差で民間地域に被害が出ていた。
普天間基地は市街地にあるから、北部の辺野古に「移設」すると日本政府、自民党は言う。北部=やんばるの住民の命は価値が低いかのような言いぐさだ。今でこそ仲井真知事や自民党沖縄県連は「県外移設」を口にしているが、同じ主張を前回の衆議院選挙までやっていた。しかし、人の命に地域で軽重があっていいはずがない。やんばるの米軍基地の危険性を、今回の事故はまざまざと示した。このうえ辺野古新基地建設を許し、やんばるの基地負担を増加させることは許されない。宜野座村民をはじめ、やんばるんちゅは怒りをもっと表した方がいい。
危険性は北部訓練場も同じだ。事故を起こした4日前に、HH60ペイブホークは北部訓練場で同じような飛行訓練を行っていた。
http://www.youtube.com/watch?v=0GOdR60fNS0
ヘリもオスプレイも高江では当たり前のように超低空で訓練を行っている。
http://www.youtube.com/watch?v=Kt6rpT6xBgY
http://www.youtube.com/watch?v=geG5qdhOqr0
東京や大阪で同じような訓練が行われたらどうなるか。問題は米軍だけにあるのではない。沖縄に米軍基地を押しつけて平然と〈尖閣問題〉を語っている大多数の日本人もまた問題なのだ。