写真は北部訓練場のメインゲートだが、9日も高江は猛暑の1日となり、午後4時頃に降りかけた雨は、ほんの少し雨滴を落としただけだった。メインゲート前で監視活動を行いながら、Sさんのラジオから流れる長崎平和祈念式典の中継に耳を傾けた。
N4テント近くの広場は日照りで雑草も枯れてしまっている。森が乾ききっているせいで、キャンプ・ハンセンで起こったHH60ヘリの墜落事故現場では、山火事がなかなか鎮火しないでいる。
http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-08-09_52694
米軍ヘリ墜落によって宜野座村の水源涵養林が破壊されただけでなく、放射性物質を含む有害物質によるダムの汚染も懸念されている。米軍機の墜落は住民の生命を直接脅かすだけでなく、県民の生活を支える水資源にも深刻な影響を与える。N4で新たなヘリパッドが建設されようとしている北部訓練場には、福地ダムや新川ダム、安波ダムなどがあり、沖縄県の水瓶である。そこでオスプレイやヘリが日常的に訓練しているのだ。もし事故が起こればどうなるか。
週末の金曜日で、N4のヘリパッドでは撒水作業が行われていた。早朝、散水用のタンクを積んだトラックが、メインゲートから入っていった。それを見られたことを気にしたのか、先週は散水車をヘリパッド内に乗り入れてホースで水をまいていたのだが、9日は車を隠し移動式スプリンクラーを使っていた。
いずれ米軍に引き渡され、オスプレイの使用が始まったとき、ヘリパッド1の芝の状態はどうなっているか。周囲の森の状況はどうか。この夏のように炎暑が続き、乾燥した状態で、オスプレイの下降気流の熱風により、山火事が発生することはないのか。火事までは行かなくても、オスプレイの下降気流によって周囲の森は深刻な影響を受ける。
N4の奥の方では、9日もバックホーやトラックの動く音が聞こえていた。今週も連日、資材搬入などヘリパッド建設工事が進められている。いったん工事が始まれば、どれだけ理屈をこねようと、現場で止めないかぎりヘリパッドは着々とできていく。やんばるの森にこれ以上ヘリパッドを造らせてはならない。ぜひ早朝からの監視・阻止行動にご参加ください。高江での宿泊も可能です。
蝶の数が少なくなっている中で、N4テントの周辺では最近、リュウキュウアサギマダラの姿をよく目にする。咲いている花が少なく、道端のサシクサの花にとまって蜜を吸っていた。