7月も最終日を迎え、高江のN4地区ヘリパッド2の建設工事が再開されて1ヶ月が経った。連日、早朝から夕方まで北部訓練場メインゲートを中心に、監視・阻止行動が取り組まれている。30・31日とチエンソーで樹木を伐採する音は聞こえていないが、N4の奥の方でバックホーやトラックの動く音が聞こえている。ヘリパッド2建設工事の準備作業として、建設資材の搬入やテント、仮設トイレなどの準備が行われていると思われる。
29日に行われたN4でのチエンソーを使った作業に対して、沖縄防衛局は「枝打ち」を行ったと説明している。「枝打ち」とは杉や檜など建築用材の商品価値を高めるために行うものだ。やんばるの自然林の椎の木にどうして「枝打ち」をやるのだ?白々しいごまかしは止めてほしいものだ。本格的な樹木の伐採に入る前に、茅やリュウキュウチク、灌木などを伐採して作業環境を整えるのは分かりきったことであり、29日はその作業を行っていたということだろう。
29日は県庁で、ヘリパッドいらない住民の会と県の環境保全課との話し合いが持たれており、N4現地からの報告を受けて、即座に県庁で抗議行動が取り組まれている。そのこともあって、30・31日にはチエンソーを使った作業が一時的に停止されているのだろう。しかし、いつ再開されるか油断がならない。樹木の伐採はやんばるの森の破壊そのものだ。それを食い止めるために、多くの人に高江での行動に参加してほしい。
31日は午後、メインゲート周辺に俄雨が降ったが、熱せられたアスファルトの熱さに、たちまち蒸気となっていた。
写真30日のN4の様子だが、ヘリパッド1の接地帯への撒水が午前、午後と行われていた。沖縄は7月に入って極端に雨が少なく、サトウキビの葉が枯れるなど、農家は深刻な状況となっている。ヘリパッド1の芝生もだいぶ弱っているようだ。枯れた状態でMV22オスプレイが着陸すれば、芝生が燃える可能性もある。ヘリパッド1の先行使用に向けて芝生を養生しているとも考えられ、先行使用を許さない取り組みも行われている。
31日は、N4やメインゲート近くのヘリパッドへの着陸はなかったが、北部訓練場上空でヘリの飛行訓練が行われていた。N4では午後3時50分頃、CH46ヘリがテント上空で低空飛行をくり返していた。
http://www.youtube.com/watch?v=Kt6rpT6xBgY
CH46ヘリはMV22オスプレイとの交代が進められているが、北部訓練場では頻繁に訓練が行われている。 最後までめいっぱい使い切るようだ。
高江では監視・阻止行動のために多くの人手が必要です。時間の許す方は、ぜひ現地での行動にご参加ください。