やんばるは連日、厳しい暑さが続いている。メインゲートの近くにあるアカミズキが白い花を咲かせていて、アオスジアゲハやキオビエダシャクが群れて蜜を吸っている。蝶の姿が絶えることなく、監視活動の合間に眺めている。
5日は午前8時52分、N4のヘリパッド建設に携わっている若い作業員2人が乗った軽ワゴン車がやってきた。最初はしらを切っていたが、N4で作業をしていることがばれていることを知り、2分ほどのやりとりで走り去っていった。
午前9時5分に白のワゴン車に乗って別の作業員たちがやってきた。昨日、一昨日とやってきた皆さんだが、メインゲート前の様子を見て止まらずに通過していった。2台ともその後戻ってこなかった。こちらが監視体制を取る前に北部訓練場に入った作業員の車があったようで、N4のゲート付近からヘリパッド建設現場にいる作業員2人が確認されている。具体的な作業内容はつかめていない。
ほかに沖縄環境保全研究所という会社が出入りしている。写真は昨日4日のものだが、5日も続けてやってきた。訓練場内の昆虫、植物の調査、百葉箱の管理のためと言っているが、今週に入って実際にやっているのは、N4のヘリパッド建設のための調査である。「環境保全」を言いながら、やんばるの森の環境破壊に手を貸しているのだから情けない。専門知識をそういう形でしか生かせないのか。
N4の二つ目のヘリパッド建設では、一つ目よりもはるかに多くの樹木が伐採される。一帯はノグチゲラが頻繁に姿を見せる場所であり、希少植物もある。沖縄防衛局はN4の一つ目のヘリパッドを米軍に提供し、MV22オスプレイの訓練に使わせようとしている。二つ目の工事も進められれば、住民の生活と周辺の自然環境に与える悪影響は計り知れない。
http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-07-05_51295
作業の遅れを取り戻すため、6日(土)も休日出勤で工事が行われるかもしれません。ぜひ高江の監視活動にご参加ください。