〜子どもたちの未来のために〜
辺野古埋め立て申請の撤回を求める緊急市民集会アピール
平和を愛する人々がゆいまーるの心で共生し発展してきたこの沖縄。それが戦火で焼け野原と化し、その壊滅的な打撃から立ち上がり67年が経過した。しかし今なお、米軍基地は無法状態に運用され、これまでに多数の事件・事故を引き起こし沖縄県民、市民に多大な被害をもたらしている。
そのような事態に対し今回行われたオール沖縄による総理直訴では、オスプレイ配備撤回、米軍普天間飛行場の閉鎖・撤去および県内移設反対を求めたが、県民の総意にもかかわらず、防衛省は去る3月22日に「辺野古埋め立て申請書」を沖縄県に突然提出した。この沖縄県民の声を一顧だにせず、まったくの配慮に欠けた政府の行為には激しい憤りを禁じえない。
これまでに基地の影響により、地域住民は分断されるとともに、その誇りを踏みにじられ、多くの県民が犠牲を強いられてきた。しかし、それらは未だ全国民の共通認識とはならず、沖縄への基地の負担は圧殺され、不平等な地位は改善されることもなく過度の負担は我慢の限界を超えている。それが沖縄の現状である。
かの歴史家、E・H・カーの言う「過去に光をあて、その照り返しで現代を見る」ならば、今を生きる私たちは、過去を繰り返すことのないよう心をひとつにして、未来の子どもたちのために将来にわたって誇りうる地域社会を受け継いでいくべく、立ち向かっていかなければならない。
もはや県民の意志は揺るがず、地元の声を無視した政府の強行を断固として許すわけにはいかない。
よって私たちはここに、日米両政府による米軍普天間飛行場の県内移設の推進を強く非難し、日本政府による辺野古埋め立て申請の撤回を求めることを明言する。
平成25年4月5日
〜子どもたちの未来のために〜
辺野古埋め立て申請の撤回を求める緊急市民集会