写真は4月24日(木)の午前11時40分頃に撮影したもので、辺野古弾薬庫新ゲート(商業用ゲート)建設工事の様子である。
谷間を利用して沈砂池が造られていたが、そこを埋め戻しながら矩形マンホールなど排水施設の建設工事が進められている。
国道沿いの金網フェンスそばに造られてきた矩形マンホールは、完成すると蓋の部分まで埋められている。
排水施設工事が行われている谷間の手前にある道路は第4ゲートにつながり、辺野古新基地建設で使用する土砂や石材などを運ぶ工事用車両が行き来する。
新ゲート(商業用ゲート)建設や弾薬庫の建て替えなど、辺野古弾薬庫で進められている改修工事は、新基地建設と連動したものだ。
現在、辺野古崎で工事が行われているK5~K7護岸が完成し埋め立てられると、そこは装弾場となり、辺野古弾薬庫から運ばれてきた弾薬類をオスプレイなどに積み込む場所となる。
新たに造られる基地には港湾機能を持つ岸壁も弾薬庫近くに造られる。船で運んできた弾薬をそこで陸揚げし、弾薬庫で保管する。そして、訓練や実戦で装弾場に運びオスプレイなどに積み込む。
普天間基地の「移設」に名を借りて、辺野古弾薬庫と新基地が一体化し、機能強化が進むのだ。
加えて、滑走路が短くて固定翼の輸送機が運用できない新基地は、那覇空港の米軍使用を前提としている。
那覇空港はすでに自衛隊や海保が使用しており、さらに米軍も使用するようになれば、事故の危険性は高まるばかりだ。
那覇空港の使用ができなければ、米軍は「移設」の条件が整わないとし、普天間基地の返還を拒否して使用を継続する。
米軍からすれば日本の予算で2本の滑走路と港湾、装弾場を持つ新たな基地を造ってもらい、弾薬庫の改修整備も進められ、普天間基地の継続使用も可能となる。こんな有り難い計画はあるまい。
属国としてあしらわれ、自分たちが納めた税金がいいように使われても思考停止している日本人の馬鹿さ加減に、米国政府と米軍は笑いが止まらないだろう。