11日(木)は午前11時55分頃、キャンプ・シュワブの工事用ゲート前に行き、この日2回目の資材搬入に対する抗議行動に参加した。
メインゲートでは米兵が小銃を提げ、警戒に当たっていた。この島は誰のものか。支配者然とした姿にムカついてならない。
昨日、大浦湾に海上ヤードの石材が投下され、埋め立てに向けた工事が開始された。沖縄の民意を踏みにじり、国が代執行で工事を強行することにゲート前でも怒りの声が上がった。
50人ほどの市民がゲート前に座り込んだり、歩道でプラカードを掲げ、新基地建設阻止のためにこれからも闘い続ける意思を示した。
沖縄において基地問題は生活と直結している。イデオロギー問題ではなく、日々の生活を脅かし、事件・事故に巻き込むものとして、基地問題は市民の目の前にある。
あきらめ、膝を屈して目をそむけ、逃げだしたくても逃げられないのだ。明日、自分や家族、友人、知人が基地被害に巻き込まれるかもしれないのだから。
30台ほどの工事車両が入ったが、砂や砂利、セメントなど生コンプラントの材料のほかに、石材が入った。
ゲート前で記録している人によれば、今週に入って1日に30台ほど石材が入っているという。K5護岸の建設に使用されるのだろう。
K5・K6・K7護岸を建設するまで、これから連日ゲートから石材が入っていくことになる。
長期化する抗議行動は心身ともに人を疲れさせる。きついときには休みながら、粘り強く抗議を続けましょう。
午後12時54分頃から、豊原の高台で辺野古側埋め立て工区の様子を見た。
少なくとも4か所で土砂が投入されていて、②-1工区付近では土砂を土手のように積み上げていた。
メディアは、辺野古側の埋め立てはほぼ完成、と報じている。土砂が固く締まり、上からの重みで沈下していくこともあるだろう。それにしても、この土砂投入の量の多さは何なのか。
仮置きと思えない場所にも土砂が投入され続けているのだが、辺野古側にも軟弱地盤があって、地盤沈下が起こっているのではないか、とさえ思わせる。
午後1時36分頃、瀬嵩の森から大浦湾の様子を見た。
K9護岸には2隻、K8護岸には1隻のランプウェイ台船が接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。
ガット船は前日午後に入った第七太海丸、第八太海丸がランプウェイ台船に土砂の積み替え(瀬取り)を行っていた。
午前中、ガット船・第百三十六伊勢丸が積んできた石材をランプウェイ台船・第八十八ひなた号に積み替える瀬取りを行っていたとのこと。
ランプウェイ台船やバージ船に石材を載せ、本部港塩川沖から大浦湾まで運ぶのは無理があるので、やはりガット船で大浦湾まで運び、第八十八ひなた号に瀬取りする形で石材を投入するようだ。
瀬取りの様子を見た人によれば、昨日とは向きを変えた第八十八ひなた号の右舷に第百三十六伊勢丸を接舷し、石材の積み替え(瀬取り)を行っていたとのこと。
ガット船がこの海域まで来られるのなら、直接ガットクレーンで石材を投下すればいいはずだ。ランプウェイ台船に瀬取りするのは二度手間となる。
しかし、ガット船から石材を落とせば、石材の汚れだけでなく、海底の砂や泥も舞い上がって広がるので、汚濁防止膜を広範囲に設置する必要がある。
抗議船やメディアが注視するなか、沖縄防衛局は汚濁が広がるところを撮影されないように、かなり気を遣っているようだ。
手間や時間がかかっても、ショベルカーで海面ぎりぎりまで石材を運び、汚濁防止膜で囲った枠の中に投下するのが最善策と考えたのではないか。
実際、台船上から粉塵が舞い上がる場面は何度もあったが、今日のところは汚濁防止膜の外側に濁りは確認できなかった。
監視の目が作業を慎重にさせ、工事を遅らせることにつながっているとも言える。地味なようだが、監視活動の大事さが分かる。
本部港塩川地区では1月5日(金)に石材が10トンダンプカー116台分、9日(火)には104台分積み込まれている。これが昨日、今日、大浦湾で投下されたようだ。