14日(木)は辺野古側埋め立て工区への土砂投入が始まって5年を迎え、〈12・14 STOP!!土砂投入 海上大行動〉が開かれたので参加した。
カヌー38艇、抗議船4隻(平和丸、不屈、勝丸、美ら海)、ゴムボート2隻(ポセイドン、やいま)が海にくり出し、辺野古崎付近で辺野古新基地建設阻止!代執行NO!の声をあげた。
カヌーチームは午前8時47分頃、松田ぬ浜を出発し、辺野古崎付近まで漕ぐと、全国から寄せられたバナーをオイルフェンスに張り付けた。
海上集会では、ヘリ基地反対協の仲本さんやオール沖縄会議の福元さん、本部島ぐるみ会議の原田さん(代読)、海上行動メンバーの発言が続いた。
屋久島近海で米軍のCV22オスプレイが墜落し、搭乗員8人全員が死亡した。米軍は機体の構造的問題が原因とみて、世界中のオスプレイの飛行を停止している。
こういう危険極まりない軍用機が普天間基地に24機も常駐し、県外のオスプレイまで飛来している。墜落したCV22は嘉手納基地に飛来する途中で事故を起こしており、もし陸上で事故を起こしていたらどうなったか。
海上でも漁船や貨物船を巻き添えにする可能性がある。こういう危険なオスプレイを普天間でも辺野古でも飛ばすことは許されない。
5年をかけて辺野古側を埋め立てても、その先には、はるかに困難な大浦湾の埋め立て工事がある。
沖縄防衛局はあと12年かけて工事を完成すると言っているが、当初の予定ではとっくに完成して運用されていたのではないか。
何年かかろうが、何兆円かかろうが、防衛省の官僚や自公の政治家は自分の腹が痛まなければ既定路線を進めるだけだ。オスプレイが現代の戦闘でどれだけ有効かという軍事的合理性さえ顧みない。
しかし、日本の財政にそんな無駄を許す余裕はない。辺野古新基地建設は、これ以上無駄な浪費を重ねないように中止すべきだ。中国との軍事的緊張を作り出し、日本に兵器を爆買いさせようとする米国に踊らされるのはお終いにすべきだ。
発言や歌、アピール文の読み上げが終わったあと、カヌーメンバーがオイルフェンスを越えて抗議行動を行った。
辺野古崎付近の現場では今後、K5~K7護岸の建設工事が行われる。ぜひ多くの皆さんに、カヌーに乗って海上から抗議行動に参加してほしい。
午後2時8分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。
午前中からK8護岸で陸揚げされた土砂が、K1護岸やk2護岸近くに投入されていた。
数字上、辺野古側埋め立て工区への土砂投入は10月段階でほぼ終わっている。
それでも、埋め立て工区への土砂投入は量を減らして続けられている。
この日は②工区の辺野古崎側などでも、ダンプカーが土砂を運んできて下ろしていた。ショベルカーが土砂を積み上げていたが、ガット船を継続契約するためにダラダラと工事を引き延ばしているのだろうか。
本来なら必要のないガット船の契約を続けるだけでも、日々、莫大な予算が浪費される。利権の巣窟と化した辺野古新基地建設は、沖縄人だけの問題ではない。
日米安保体制の負担を沖縄に押しつけてきた日本人全体の問題である。押しつけがなければ、沖縄人は基地問題で時間を費やし、分断や対立に苦しむこともないのだ。