15日はカヌー5艇と抗議船1隻(平和丸)で海上行動を行った。
午前7時56分頃、カヌーで松田ぬ浜を出発した。途中で平和丸に乗り込み、長島の間を抜けて大浦湾に出ると、海保のGB43が平和丸に接近し、航行を妨害した。
ガット船が航路から入るのを理由にGB43は船体を平和丸にぶつけ、前をふさいで危険極まりない規制を行った。
航路までは距離があり、ガット船も間近には迫っておらず余裕があった。
にもかかわらず、フロートが間近にある狭い海域で船体をぶつけて規制すれば、かえって事故が起こりかねない。海保の危険な弾圧に強く抗議する。
平和丸からカヌーに乗り移り、航路標識の傍でプラカードを掲げてガット船に抗議した。
この日は朝、ガット船3隻(かいおう丸、國喜18、第八そうほう丸)が大浦湾に入った。
前日に入ったガット船3隻(第八丸喜丸、聖嶺、第八高砂丸)は、ランプウェイ台船やデッキバージに土砂の積み替えを行っていた。
午前8時45分頃、K9護岸に移動した。すでに土砂を満載したランプウェイ台船が着岸し、陸揚げの準備を行っていた。
K9護岸の先端に設置されていたスパッド台船が撤去されたので、現在は台船が1隻しか接岸できない。
台船2隻の時に比べれば、入れ替えの回数も半分に減る。それに伴い抗議の仕方も時間の調整が必要だ。
午前9時34分頃、辺野古崎の方に移動した。
新たにK5~7護岸が建設されようとしている付近のオイルフェンスが二重に強化されていた。
カヌーが入りにくいようにという考えらしいが、オイルフェンスにまたがっても安定しているので、人によってはかえって入りやすくなっている。
最初は小型だったフロートやオイルフェンスが大型になり、その後も三重、四重にしたり、紐やネットを張ったり、沖縄防衛局はいろいろやってきた。
その都度カヌーチームは工夫を凝らしてフロートやオイルフェンスを越え、工事現場の近くで抗議を行ってきた。
海保や機動隊を使い、力づくで抑え込んでくる政府に対し、1回1回の抗議行動で出せる成果はわずかなものかもしれない。
だからといって、国のやることに抗っても仕方ない、とあきらめてしまえば全ては終わりだ。
あとは日米両政府のやりたい放題。沖縄の住民が基地被害で苦しむだけではない。沖縄の基地で訓練し、出撃する米兵が破壊と殺戮を行い、加害に加担させられる。
今、ウクライナやガザで起こっていることは、アメリカが朝鮮やベトナム、アフガニスタン、イラクなどで散々行ってきたことだ。
沖縄が再び三度、「悪魔の島」と呼ばれることを拒否しなければならない。