5日(木)は午前8時50分頃に辺野古のキャンプ・シュワブ工事用ゲート前に行き、この日1回目の資材搬入に対する抗議行動に参加した。
うるま市島ぐるみ会議の皆さんを中心に50人以上の市民が集まり、機動隊にごぼう抜きされるまで粘る人も多かった。
前日、日本政府の圧力に屈せず、玉城デニー知事は軟弱地盤の改良工事の承認をしないまま期限を迎えた。承認と不承認の間で揺れ動く知事の心情や県幹部、与党議員、後援会、支持者などの動きを県内メディアは報じている。
それらの前提にあるのは、今でも辺野古のゲート前や海上、安和、塩川などの現場で、市民の抗議行動が続けられていることだ。現場で目に見える形で抗議する市民の姿が消えてしまえば、新基地建設に反対する世論も衰退し、選挙にも影響する。
行政や議会、メディア、インターネット空間だけで政治が成り立つ、と考えるなら大きな間違いだ。新型コロナウイルスの感染拡大という困難な時期にも抗議行動を続けた市民の努力が、政府の圧力にも耐え抜く沖縄の力を生み出すのだ。
「知事の不承認支持」のプラカードを手にした市民の姿もあった。
30台ほどの工事車両が入ったが、生コンプラントの材料や山留用の資材、再生路盤材、ボックスカルバートを積んだ車両のほか、残土を搬出する空のダンプカーも多かった。
今週は台風14号の影響でガット船が大浦湾に入らず、埋め立て工事は行われていない。辺野古弾薬庫やキャンプ・シュワブ内で行われている他の工事の資材を搬入しているようだ。
午前10時16分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。
今日も大浦湾にガット船は入っておらず、土砂の陸揚げができないので埋め立て工事はなかった。
作業員の姿がなく、重機類も片付けられた埋め立て工区は静かだったが、まだまだ高低差のある場所は多い。
午前10時35分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。
ガット船の姿はなく、土砂の陸揚げをはじめ海上での作業の動きはなかった。
K9護岸ではランプウェイ台船も片付けられている。
ゲート前テントの近くで咲いているハイビスカスの花が青空に映えていた。