ここで紹介する写真は7月7日の午前9時27分から37分の間に撮影したものだ。
美謝川切り替え工事の様子を撮影したもので、上の4枚はキャンプ・シュワブ第2ゲート側の様子。
地面にH鋼を打ち込む作業が終わったようで、掘削用の大型重機が片付けられていた。
国道329号線をはさんだ辺野古ダム側では、まだH鋼を打ち込む作業が続いている。
ダムに近いこともあって地下水が豊かで、掘削すると水が噴き出してくる。
大浦湾側の埋め立てには、海底の軟弱地盤の改良という難題が横たわっている。無理やり工事を進めても、工事は延長を重ね、莫大な予算が浪費されるだけだ。
10数年後、あるいは20数年後の東アジアの状況を想像すべきだ。中国に対抗すると言っても、滑走路の短い辺野古新基地やオスプレイがどれだけ役に立つというのか。
米軍にとって辺野古新基地が完成しようがしまいが、たいした問題ではない。工事が続くかぎり、代替施設が完成しないから、と理由をつけて普天間基地を使い続けることができる。
しかし、完成のめどが立たない辺野古新基地建設のために時間と予算を浪費する余裕は日本にない。
にもかかわらず日々進む美謝川切り替え工事の様子は、自滅、自壊する日本の哀れな風景にしか私には見えない。