今年も残りわずかとなった。今週も25日(火)以降、オスプレイパッドの建設工事が進められている。N4のゲート付近から見ていると、2台のトラックを使って砂利を運び込み、バックホーで敷き均してローラーで転圧する作業がくり返されている。
今週は団体で高江に訪れる人が多い。26日は反住基ネット沖縄のメンバー18名が、早朝から監視行動に参加してくれた。早朝からこれだけの数が支援にきてくれると、広範囲を緻密に監視できるので大変に有り難い。そうやってこの間、作業員たちがオスプレイパッド建設現場に向かうため森に入った場所を押さえられて初めて、さらにその外へと監視の範囲を広げることができる。
多くの人の支援の成果が出た。27日の朝、森を通って米軍基地内に向かう大米建設と下請け作業員の姿をとらえることができた。
場所は北部訓練場のメインゲートから車で1時間近くかかる山の中である。途中で車を乗り換え、別の会社の車を使って偵察を出し、最後はマングースー駆除業者の車を装ってやってくるという、念の入れようである。このあと森に入っていったのだが、30分ほど歩いて米軍基地内に入り、迎えに来た車に乗ってN4の現場に向かったと思われる。
彼らがここまでやるのは、それだけ高江の住民・支援者の取り組みが、沖縄防衛局を追いつめていることの現れである。連日の早朝からの監視活動に加えて、多くの人が目に見えないところで遅くまで、多様な活動をしている。地図を眺めて推論するのは簡単だが、広大なやんばるの場所と時を、ピンポイントで押さえるのは容易ではない。何としてもオスプレイパッド建設工事を止めたいという一心で、みな疲れた体にムチ打って頑張っている。
官公庁は28日で御用納めだが、民間の建設業者は29日まで工事を進める可能性がある。28日、29日もぜひ多くの人が高江に早朝から来て、監視・阻止行動に参加してもらいたい。オスプレイパッドの完成を許さないために、もはや一刻の猶予もない状態である。27日に入った場所以外にも、入るところはいくらでもある。人手はいくらあっても足りない。
第2次安倍内閣が始動し、高江のオスプレイパッド建設、辺野古の新基地建設推進の圧力が一層強まるのは明らかだ。作業員も同じウチナーンチューであり、こういう対立の構図を作り出している日本政府・防衛省・沖縄防衛局にこそ、怒りを向けなければならない。沖縄県民に苦しみを与えて平然としている者たちを許さず、オスプレイパッド建設を阻止しましょう!