今の季節、やんばるの森を歩いていると、キエビネの花とマンリョウの実が目にとまる。黄と赤の色が森の中でひときわ鮮やかだ。ノグチゲラの姿もよく目にするのだfが、このやんばるの森を破壊し、人々の生活を脅かして、オスプレイの訓練が行われ、新たな離着陸帯の建設工事が進んでいる。今週も、メインゲートを一時封鎖して集会が開かれた19日をのぞいて、砂利の搬入と転圧作業が行われた。
気になるのは、ここのところ連日、大型ダンプカーによって砂利がメインゲートを通って搬入されていることだ。現在、N4のオスプレイパッド建設に使用されている砂利は、大米建設とは別のH建設会社が、別の工事を名目に北部訓練場内に搬入し、中でトン袋に詰め替えて4トントラックで運んだものと推定される。訓練場内の道路は狭くて大型ダンプカーが通行できない箇所があるため、そのような手間がかかっている。
沖縄県民を欺き、出し抜き、虚をついて事を進めるのは、沖縄防衛局の常套手段だ。これまでの状況から見て、運び込まれている砂利は別工事のものだ、というH建設の現場責任者の言葉を安易に信用することはできない。現在、N4で進められている一つ目のオスプレイパッド建設に使う補充用のものか、あるいは二つ目のオスプレイパッド建設に向けてすでに砂利の搬入が進められていないか、要注意である。
23日は普天間基地大山ゲートまでデモが行われるが、沖縄が置かれているこの厳しい現実が、音楽で変わることなどあり得ない。どんちゃん騒ぎの自己満足に終わらない行動をやりましょう。日々進んでいるオスプレイパッド工事の現実を見ていると、「愛」などという歯の浮くようなきれいごとは、とても口にできない。あるのは怒りだけだ。