17日(火)は午前9時前に辺野古のキャンプ・シュワブ工事用ゲート前に行き、この日1回目の資材搬入に対する抗議行動に参加した。
全体で20人余の市民が参加し、ゲート前に座り込んで歌を歌いながら、機動隊との接触をできるだけ避ける形で、新基地建設の強行に抗議した。
現場の責任者から、現場で行動を続けることの意義や、私たちは歴史の証言者だ、ということが強調されていた。
新型コロナウイルスの感染が広がってから、市民運動はどこも厳しい状況に置かれているだろう。日々の活動を続けるだけでも並大抵のことではない。
現場に通い続ける市民の努力で、辺野古のゲート前や海上、安和、塩川では、今日も抗議行動が取り組まれている。
1回目の資材搬入は車両が30台ほどで少なかった。主に生コンのミキサー車や空のトラック、クレーン車などが入った。
今日も朝から暑い1日だった。工事車両が入る合間にはゲート前でデモ行進し、シュプレヒコールで気勢を上げた。
午前10時57分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。
K9・N2護岸から運ばれてきた土砂が投入されると同時に、中央部に山積みにされた土砂を移動する作業も行われていた。
緑色の団粒化剤が散布された場所は、予定の高さまで埋め立てが進んだことを示しているのだろうか。
とは言っても、まだ護岸の上に設置された擁壁の高さまでは4メートルほど残っている。
9月11日の沖縄県知事選挙や名護市議会議員選挙の前に、日本政府・沖縄防衛局は埋め立ての進行を強調するだろう。しかし、2014年の夏に辺野古新基地建設が始まってから8年が経っても、辺野古側の埋め立てすらまだ終わらないのだ。
軟弱地盤の問題を抱える大浦湾側の埋め立てが終わるまで、あと何十年かかるか。完成のめどが立たない工事に予算と時間を浪費するほど愚かなことはない。
こういう馬鹿げた工事はすぐに中止し、予算を子育て支援や教育、福祉、雇用拡大、新型コロナウイルス対策などに回すべきだ。中国と軍事的に対抗するなど阿呆のたわごとでしかない。
少子高齢化が進み、77年間も戦争をせず、徴兵制もなかった日本が、今さら中国と戦争をできるのか。ウクライナのような状況になっても、耐えて戦い抜く能力が今の日本人にあるというのか。そんなものありはしない。
米国の権力者が考えているのは、台湾有事を煽って日本に兵器を売り、軍需産業を儲けさせることだけだ。仮に中国と台湾の間で戦争が起こり、沖縄が巻き込まれても、彼らには痛くも痒くもない。
戦争で金儲けしたい奴らに踊らされてはいけない。
午後10時36分頃、瀬嵩の森から大浦湾の様子を見た。
K9護岸には1隻、N2護岸には2隻のランプウェイ台船が接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。
ガット船は5隻(清明、第八丸喜丸、神峰、進朋、marumasa6号)が停泊し、ランプウェイ台船やデッキバージに土砂の積み替えを行っていた。
K8護岸では作業が行われていなかった。
午前10時49分頃、K9護岸では2隻目のランプウェイ台船が着岸しようとするのに合わせて、カヌーチームがフロートを越えて抗議していた。