2日(火)は午後12時前に辺野古のキャンプ・シュワブ工事用ゲート前に行き、この日2回目の資材搬入に対する抗議行動に参加した。
沖縄の日差しは強い。日傘をさして座り込んでいる市民も多く、30人近い参加者がゲート前に座り込んだり、歩道でプラカードを掲げ、新基地建設の強行に反対した。
機動隊の強制排除が始まるまで歌や発言が続き、宮古・八重山の自衛隊基地建設の状況についての報告も行われた。
いつもの砕石を積んだ車両や空のダンプカー、生コンのミキサー車などに加えて、この日は新品のオイルフェンスも搬入された。
辺野古側の埋め立て工区の周りや大浦湾には、延々とオイルフェンスやフロート、汚濁防止膜が張り巡らされている。それだけでも年間数十億円の予算が浪費されているはずだ。
完成するめども立たない新基地建設のために、湯水のように予算が注がれている。新型コロナウイルスの感染拡大で、倒産の危機にある企業も多い。その救済や崩壊する医療現場への支援に予算を回せば、どれだけの人が救われるか。
基地の利権に群がる者たちを太らせるだけの愚劣な工事を、1日も早く止めなければならない。
午前11時28分頃、豊原の高台から辺野古側埋立工区の様子を見た。
ちょうどガット船が大浦湾に入ってくるところだった。台風6号の余波で前日はガット船が入らなかった。そのため、今日は一度に9隻(かいおう丸、國喜18、第51進宏丸、聖嘉、進朋、第三十八ひなた丸、第八高砂丸、栄雄丸、清明)ものガット船が入った。
この時間帯にはまだ土砂の陸揚げが行われていないはずだが、ダンプカーが土砂を運んできて2か所に投入していた。埋め立て工区内に山積みとなったところから運んできたようだ。
午後1時29分頃、瀬嵩の森から大浦湾の様子を見た。
入ってきたガット船が大浦湾の各所で、ランプウェイ台船やデッキバージに土砂を積み替えていた。
いつもよりガット船が入るのが3時間ほど遅れたので、土砂の積み替えも遅れ、K9護岸にはまだランプウェイ台船の姿はなかった。
N2護岸には土砂を積んだランプウェイ台船が着岸したばかりだった。護岸上にはダンプカーが並んでいて、台船にショベルカーが乗り込み、土砂の上に足場を作るのを待っていた。
K8護岸は作業が行われていなかった。台風の高波対策で、先端部に投入した砕石を根固め用袋材で保護していた。袋材を取り除いてからでないと砕石の投入はできないだろう。
沖縄の近くで発生した小さな台風ではあったが、工事には影響を与えている。自然の力はすごいものだ。
K9護岸の奥の森の斜面が切り崩され、赤土が露出していた。赤土の流出を含めて工事の状況を注視したい。
米海兵隊のハンビーやLAV-25などの戦闘車両が、列をなしてキャンプ・シュワブに入っていくのを1時間半ほどの間に2度目にした。
ゲートから入ったあと、浜や山間部には移動していなかったので、国道329号線を使い、キャンプ・シュワブとキャンプ・ハンセンの間を往復する形で走行訓練をしていたようだ。
沖縄に新しく派遣されてきた兵士の訓練かもしれないが、民間地域だろうがお構いなしで、米軍のやりたい放題だ。