Quantcast
Channel: 海鳴りの島から
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2937

K8護岸の汚濁防止膜を前に移動する作業か

$
0
0

 25日(月)はカヌー7艇と抗議船1隻(平和丸)で海上行動を行った。

 この日はガット船が大浦湾に入らず、12時20分頃の段階で大浦湾のランプウェイ台船は土砂切れとなっていた。そのため、K9・N2護岸からの土砂陸揚げもなかった。

 安和の琉球セメント桟橋や本部港塩川地区では土砂の陸揚げが行われていた。午後7時半の段階で、全21隻のガット船が塩川沖に停泊している(栄雄丸は安和で積み込み中)。

 K8護岸では被覆ブロックの設置が終わり、さらに護岸を伸ばすために汚濁防止膜の移動作業が行われているようだった。

 作業和船が出て潜水士が潜り、汚濁防止膜のアンカーを前に移動する作業が行われていた。

 筏の上にパイプを三角形に組んだ器具でアンカーを吊り下げ、作業和船で引っ張って前の方に移動し、新たな場所にアンカーを設置していた。

 午後2時半頃までオイルフェンス沿いで待機し、プラカードを掲げて抗議した。

 汚濁防止膜を移動するにはまだ時間がかかりそうだったので、早めに切り上げて午後3時15分頃に松田ぬ浜に戻った。

 午前11時40分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。

 ガット船は入っていなかったが、土砂の投入は行われていた。午前中、先週の残りを陸揚げしたか、工区内に積んだ土砂を移動したかだろう。

 K4護岸沿いでは、掘削して出た土砂をダンプカーに積み込む作業も行われていた。

 日本政府は「辺野古移設が唯一の選択肢」をくり返し、それに同調する沖縄の自民党・公明党支持者は「1日も早い普天間基地の返還を」と口にする。

 早くてもあと12年かかるという辺野古新基地建設は、大浦湾の軟弱地盤という大問題を抱えている。辺野古側を埋め立てて工事が進んでいると強調しても、その先の工事はとうてい12年では終わらないだろう。

 2014年の7月からずっと辺野古新基地建設への抗議行動に参加し、海と陸から工事の様子を見てきた。辺野古側はせいぜい水深4メートル程度の浅い海域だ。それでもいまだに埋め立てが続いている。

 大浦湾は水深20メートル、軟弱地盤90メートルの場所がある。辺野古側でさえ8年経っても完成しないのに、大浦湾側の工事の難しさは比較にならない。いったい何十年かかるだろうか。

 その間、米軍は普天間基地を使い続けることができる。莫大な時間と予算をかけ、それでも完成しない方が米軍やゼネコン、それとつるんだ政治家には都合がいい。彼らが基地利権をむさぼる一方で、泣きを見るのは沖縄県民であり、壮大な詐欺としか言いようがない。

 K8護岸の延伸工事を見ていても、水深が深くなっているぶん、K1~K4護岸の工事の進行より遅いのが分かる。水深が深くなるにつれ、海に投下される石の量が増え、破壊される海底の面積も大きくなる。海の中は無残な状況だろう。

 こんな工事にお墨付きを与える専門家=御用学者という連中もほんとうに腐っている。なにがサンゴの移植か。ただの破壊行為だろうが。

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2937

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>