8日(金)は午前11時55分頃にキャンプ・シュワブの工事用ゲート前に行き、この日2回目の資材搬入に対する抗議行動に参加した。
参議院選挙さなかにもかかわらず、辺野古では新基地建設が強行され、資材搬入や埋め立て工区への土砂投入が強行されている。
選挙運動に参加している市民も多いと思うが、辺野古の現場での抗議行動も途切れさせることはできない。新型コロナウイルスの感染が再拡大するなか、11人の市民がゲート前に集まり抗議の声を上げた。
K8護岸の延伸工事で使用する砕石やミキサー車のほかに、空のダンプカーも数多く入った。キャンプ・シュワブ内の工事で出た土砂を搬出しているようだ。
抗議行動を終えたあと、安倍晋三元首相が撃たれたことを知らされた。その影響もあってか、午後2時頃に工事用ゲート前を通ると閉ざされていて、3回目の資材搬入は行われなかった。
久しぶりに松田ぬ浜でゴミ拾いをしたあと、午後1時52分頃に豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。
場所によって高低差があるが、今日も土砂が運ばれてきて投入され、嵩上げ工事が進められていた。
灰色に見える部分は雨で表面の赤土が流れ落ち、石が表に出ているためだ。ショベルカーで突き崩すと中の赤土が露出する。青緑の所は団粒化剤が散布されている。
午後2時38分頃、瀬嵩の森から大浦湾の様子を見た。
K9護岸では2隻のランプウェイ台船が接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。
N2護岸では1隻のランプウェイ台船が接岸し、土砂の陸揚げを行っていたが、もう1隻が入れ替えで近づいているところだった。
ガット世年は第八高砂丸、栄雄丸、美鍛丸が停泊し、ランプウェイ台船に土砂を積み替えていた。
K8護岸ではダンプカーが砕石を運んできてもっこに下ろし、クレーン車で先端に投入して延伸工事が進められていた。
大浦湾に面した陸上部では、古い兵舎の解体工事が行われている。いずれは奥の建物や手前の森も破壊され、滑走路や駐機場となる。
参議院選挙のさなかにも新基地建設は進められている。日本政府は自民党・公明党が推す候補者を当選させ、沖縄の民意は新基地容認だ、と大々的に宣伝することを狙っている。
所用で関西地域に行ったが、街中で米兵や米軍車両を目にすることもなければ、空に米軍のヘリやオスプレイを目にすることもない。
沖縄に米軍基地を押しつけて自分たちはのうのうと暮らしながら、安全保障がどうの、台湾有事がどうの、中国やロシア、北朝鮮の脅威がどうのと声高に言い立てる。
口先だけは勇ましいヤマトゥのタカ派集団の親玉が、元自衛隊員に射殺されるのだから皮肉な話だ。それで同情票が集まって地獄への道を転げ落ちるなら、この事件はほんとに一個人がやったものなのか、と疑いたくもなる。
海保のゴムボートが並ぶ浮桟橋の奥が、美謝川の河口である。今年は雨が多く、水量が豊かなので、砂浜にはっきりと河口ができている。
2014年夏から2016年頃までは、カヌーでこの付近を漕ぐことができた。雨が長期間降らずに水量が落ちると、美謝川の流れは海まで達せず、砂で河口がふさがれることもあった。
K8護岸とK9護岸の間で、キャンプ・シュワブの陸上部から大浦湾に注ぐ川はこの美謝川だけだ。大浦湾が赤土で濁っていた、と問題になっているが、それは今に始まったことではなく、2014年以降に私が見ているだけでも毎年くり返されてきたことだ。
その主な原因は辺野古ダムの濁水が美謝川から大浦湾に流れ込むことにある。別にカヌーを漕がなくても、瀬嵩の森からキャンプ・シュワブの海岸線を観察すれば、それくらいのことは分かる。