21日(火)は、午前9時前にキャンプ・シュワブの工事用ゲート前に行った。
沖縄は23日に沖縄戦の慰霊の日を迎える。県主催の「沖縄全戦没者追悼式」に岸田文雄首相が参加予定で、その事前警備のために県警機動隊も動員されていて、辺野古までは手が回らないようだ。昨日、今日と資材の搬入は行われていない。
午前9時10分頃、第4ゲートまで行き、辺野古弾薬庫の新ゲート建設工事の様子を見た。
第4ゲートそばの丘は木々が伐採され、枯れた幹や枝の撤去作業が進められていた。
また、丘のゲート側の斜面がショベルカーで切り崩され、赤土がむき出しになっていた。
丘を切り崩した赤土は、キャタピラー式のトラックに載せられ、新ゲート建設予定地の窪地に運ばれると、埋め土用に使用されていた。
窪地は広範囲にわたって単管が組まれ、足場が作られており、その西側ではボーリング調査が続けられている。
午前10時12分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。
この時間帯はK9・N2護岸から土砂を運んでくるのではなく、埋め立て工区内に山積みになった土砂を移動する形で、嵩上げ工事を進めているようだった。
午前10時37分頃、瀬嵩の森から大浦湾の様子を見た。
K9護岸にはランプウェイ台船が1隻接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。土砂の量を見ると、作業が始まって間もないことが分かる。
N2護岸ではまだ陸揚げ作業は行われていなかった。ガット船から土砂を積み替えたばかりのランプウェイ台船をタグボートが曳航し、N2護岸に向かっているところだった。
前日(20日)は大浦湾にガット船が入っていなかった。ランプウェイ台船とデッキバージともに朝の段階では空で、土砂切れだったと思われる。
この日は朝、ガット船5隻(第八高砂丸、聖嘉、寿鷲丸、美鍛丸、第八丸喜丸)が大浦湾に入り、午前中、全隻がランプウェイ台船に土砂を積み替えていた。
K8護岸では内側に根固め用袋材を積む作業が行われていた。
ランプウェイ台船が着岸し、土砂を陸揚げする場所を造っている可能性がある。
大浦湾に面した兵舎の解体作業が行われていた。
この付近は滑走路や駐機場となるため、既存の兵舎などは撤去される。
明日22日に参議院選挙が公示される。辺野古新基地はあと12年どころか、20年経っても完成しないだろう。莫大な予算と時間を浪費し、ゼネコンと政治家、官僚が基地利権をむさぼるためだけに工事が続けられ、生活苦にあえぐ庶民は切り捨てられる。
いざ戦争となれば、こんな基地が何の役に立つか。真っ先にミサイル攻撃の標的となり、隣接する辺野古弾薬庫が被弾して大規模な爆発が起これば、周辺住民は巻き添えを食らって犠牲となる。
それが分かっているから、日本人は危険な米軍基地を沖縄に押しつけているのだ。日本「本土」防衛のために沖縄を犠牲にする。それが日本政府の一貫した「唯一の選択肢」というわけだ。
「台湾有事」を煽って防衛予算を倍増し、米国の兵器を爆買いして軍需産業を喜ばせる。そのために沖縄を戦場にしてもかまわない。安倍元首相をはじめとした自民党タカ派の思惑通りにさせてはならない。