4日(土)は午前11時から辺野古ゲート前で県民大行動が開かれたので、途中から参加した。
毎月第1土曜日に開かれていたのが、新柄コロナウイルスの感染拡大で中断を強いられてきた。梅雨空の下 再開された大行動に集まった市民で、久しぶりに国道の両側が埋まった。
参議院選挙が間近に迫っている。立候補を予定している伊波洋一さんの挨拶もあった。今の日本や沖縄の政治状況を見ると、かなり厳しいのではないだろうか。名護市内で新聞折り込みに入れられた伊波さんのチラシを見たが、基地問題はもとより、若者の貧困対策や消費税減税についても、政策としてもっと具体的に内容を示してほしい。
米軍基地は新たな価値を生産しない。返還して再開発した方が雇用や税収など大きな利益を生む。だから、基地は沖縄経済の最大の阻害要因と言われている。
辺野古新基地建設についても、これまでに費やした予算を産業振興や教育、感染症対策に回していたら、沖縄の状況はもっと好転していたはずだ。
新型コロナウイルスの感染拡大で沖縄の観光産業が打撃を受け、政府に財政支援を求める心情が広がっている。しかし、目先の利益で動いていたら、有権者はさらに窮状に陥る。
沖縄の施政権返還から50年ということで、マスコミがいろいろと特集を組んでいるが、沖縄の変化だけでなく日本の変化に目を向けたならどうなのか。この50年間で、東アジアや世界における日本の地位がどうしてここまで下落したのか。多くの若者が低所得の非正規雇用にしかつけず、結婚もできなければ子どもも持てない。そういう社会にしたのは誰なのか。
これは沖縄の「日本復帰」50年とも深くかかわっている。日本が米国の「属国」と化し、政治・経済・外交・軍事と米国に従属し、振り回され、利用されてきた。その根底には天皇制や憲法9条ともつながる日米安保体制の問題がある。しかし、沖縄に米軍基地を集中させることで、多くの日本人はその構造から目を背け、無関心でいられた。その結果が、今の体たらくではないのか。
「台湾有事」を煽って米国の軍事兵器を日本に売りつけ、自国の軍事産業を設けさせようとバイデン政権が画策している。ウクライナの市民がどれだけ死のうが意に介さず、兵器を供与して戦争を長引かせている。米政権は同じように沖縄人の死など意に介さず、中国を挑発して軍事的緊張を煽る。戦争を望み、引き起こすのは誰なのか。それを見極めなければいけない。
午前11時10分頃と午後1時10分頃に豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。
連日の雨の中でも、辺野古側への土砂投入、嵩上げ工事は続けられている。土曜日はゲートからの資材搬入はないが、埋め立て工区への土砂投入はいつも通りに行われていた。
午後2時5分頃、瀬嵩の森から大浦湾の様子を見た。
K9・N2護岸ともにランプウェイ台船が2隻接岸し、土砂の陸揚げが行われていた。
ガット船は朝、5隻(進朋、かいおう丸、國喜18、第八丸喜丸、聖嶺)が大浦湾に入った。
午後2時過ぎの段階では、4隻は土砂の積み替えを終えて大浦湾から出ていき、聖嶺だけが残っていた。
K8護岸では砕石の投入が行われ、延伸工事が進められていた。
戦場ぬ哀り 戦後ぬ哀り 忘ららぬ哀り 続く哀り 沖縄弥勒世ぬ 何時が来ゆら
人たるがきてぃ 思いかなゆんな ぃやーが立たんねー たーが立ちゅが 泣ち言や捨てぃてぃ 歩っち行かな