昨年の夏、イタリアで小説集『水滴』が翻訳・出版された。表題作のほかに「魂込め」「風音」が収録されている。
以前、『魂込め』『風音』がフランスで翻訳・出版されたこと受けて、イタリアの出版社からも話があり、本来は一昨年に出版の予定だった。
ところが新型コロナウイルスの感染拡大があり、イタリアも大きな被害を受け、出版が1年延長された。
ここに至るまで大変な苦労があったと思う。翻訳、出版、販売の労をとっていただいたイタリアの皆さんに深く感謝したい。
翻訳ソフトを使ってみると「魂込め」(まぶいぐみ)はイタリア語で、「失われた魂を求めて」という意味で訳されている。沖縄語の「まぶいぐみ」の訳として面白く、感心した。