2022年3月4日
ロシア連邦大統領 ウラジーミル・プーチン様
駐日ロシア連邦大使 ミハエル・ガルージン様
監視社会ならん!市民ネット沖縄
代表世話人 上江洲由美子
ロシアのウクライナ侵攻に抗議し即時撤退を求める声明
ロシアのウクライナ侵攻に対し強い憤りをもって抗議します。ウクライナ非常事態庁は3月2日、ロシアの攻撃によってこれまで2000人超の民間人が死亡したと発表、ウクライナからの難民が67万人に達したと報道されています。ミサイル攻撃によって命を落とした市民の血まみれになった無残な姿、雪の中幼い子供の手を引いて徒歩で国境へと逃れる市民の長い列の映像は全世界に大きな衝撃を与えました。プーチン大統領はウクライナと停戦交渉中にも「北大西洋条約機構(NATO)から攻撃的な発言が行われている」として核抑止力部隊を高い警戒態勢に置くよう命じています。世界最大の核大国が、核をちらつかせて交渉相手を脅すなど常軌を逸した行動としか言えません。軍事力によって国家目的を達成することは許されることではありません。
一方、アメリカのバイデン大統領は、ロシアに対抗してNATO諸国に軍事力増強を要請、各国に経済的制裁を強化するよう呼び掛けています。ウクライナに武器を供与する国もあり、緊張は高まるばかりです。ロシア国内では、ルーブルの暴落、物価の高騰で国民は塗炭の苦しみを強いられています。目的も告げられず、戦場へ送られたロシアの兵士たちの中には食糧補給も不十分で寒さに震え、一刻も早い帰郷を望む者もいると伝えられています。
この国際法をも無視した理不尽な戦争に対しロシア国内でも疑問の声があり、デモが広がっており、世界各国でも多くの人々が戦争反対の声を上げています。 私たちは、国境を越えた民衆の戦争に反対する連帯の力こそが戦争を阻止する大きな力になると信じます。プーチン大統領は民衆の戦争反対の声に耳を傾け、即時停戦とウクライナからロシア軍隊の撤退を求めます。