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Channel: 海鳴りの島から
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辺野古の海で軽石の確認/米中もし闘わば、主戦場は沖縄

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 15日はカヌー9艇と抗議船1隻(平和丸)で海上行動を行った。

 軽石の漂着問題が起こってから、辺野古の海にカヌーを出すのは練習のみにとどめていた。この日はオイルフェンス沿いに長島まで漕ぎ、軽石の状況を確認した。

 好天に恵まれて海の色も澄んでいたのだが、K3護岸とK4護岸の角を曲がって辺野古崎に向かうと、次第に細かい軽石の浮遊が見られだした。

 細粒化した軽石を吸い込んでエンジントラブルを起こすといけないので、抗議船は慎重な操船を心がけた。

 オイルフェンス付近はふだんからゴミや海藻などが溜まりやすい。軽石も同じようにオイルフェンスのそばに溜まっている箇所があった。

 各地の軽石の漂着を見ると、北からの風に流されて南側の海岸に多く溜っている。大浦湾から流れてきた軽石が、南側の長島の間から辺野古側に流れ込んでいた。

 ガット船は3隻(marumasa5号、第百三十六伊勢丸、美鍛丸)が新たに入り、前週から残っている第八丸喜丸とともにランプウェイ台船に土砂を積み替えていた。

 K8・K9護岸ともに土砂の陸揚げが行われていた。

 本部町や今帰仁村、羽地内海などの軽石漂着に比べれば、辺野古海域はまだ量が少ない。それでも船の航行には注意が必要で、風や潮の流れ次第で大量に寄ってくる可能性もある。

 作業船や警戒船は軽石で故障した場合、沖縄防衛局から修理代の補償があるかもしれない。しかし、抗議船は少ない予算から修理代を捻出しなければならない。

 厳しい条件下での抗議行動となるが、日々の軽石の状況を確認しながら、できることに力を尽くすしかない。

 N2護岸では側面に根固め用袋材を設置する作業が行われていた。護岸を保護し、揚土場にする準備が進められている。

 長島の間を抜けて大浦湾側の様子を確認し、K8護岸での作業にオイルフェンス沿いで抗議してから松田ぬ浜に戻った。

 細かい軽石が漂っているとはいえ、青空の下、海の色は今日も素晴らしかった。カヌーを漕いでいても気持ちがいい。

 しかし、この海を破壊し、さらに琉球列島全体を対中国の軍事要塞にする策動が進められている。

 宮古島には地対空ミサイルが搬入され、琉球列島を戦場に見立てて自衛隊の大規模な訓練が打ち出されている。

 さらにフランスやカナダなどの軍用機、軍艦が沖縄に来て、中国に対抗する最前線に沖縄が位置付けられている。

 米中がもし戦わば、主戦場は沖縄だ、と言わんばかりの動きだ。

 日本「本土」防衛のためには沖縄までは戦場にしていい。それが琉球併合以来変わらぬ日本=ヤマトゥの底流にある沖縄認識だ。沖縄人はそれを自覚し、抵抗しなければ、何度でも犠牲に供される。

 琉球列島全体における自衛隊強化に対し、明確に反対できない玉城デニー知事の情けない姿はどうだろうか。宮古島から中国海軍に攻撃すれば、当然相手は反撃する。住民は巻き添えになって死傷者が出る。玉城知事はそれに他人事のようにしか想像できないのか。

 午後12時19分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。

 K8・k9護岸から運ばれてきた土砂が、②工区に投入されていた。

 K4護岸の上に設置されたL字型擁壁の台座部分まで土砂がかさ上げされている。

 午後12時48分頃、瀬嵩の森から大浦湾の様子を見た。K9・K8護岸ともにランプウェイ台船が接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。

 K9護岸ではランプウェイ台船1隻が陸揚げを終えて離岸し、次の台船と交代していった。通常なら、それに合わせてカヌーで抗議するのだが、軽石の影響で思うに任せないのが歯がゆい。

 N2護岸では引き続き、根固め用袋材を設置する作業が行われていた。

 カニちゃ沖ではサンゴの移植が行われていた。

 先週、キャンプ・シュワブの第2ゲートそばで、ガードレールの内側に穴を掘る作業をやっていたのだが、今日見るとコンクリートの支柱が立てられていた。米軍基地の周囲を囲う金網のフェンスが設置されるようだ。

 美謝川切り替えの工事に向けて工事用フェンスが造られるのかと思っていたが、これも関連する工事なのだろう。森が切り開かれるので境界を明確にし、侵入防止を図る工事が周辺で進められている。

 


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