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Channel: 海鳴りの島から
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破壊が進む辺野古の海・大浦湾での監視・抗議行動と権力亡者の末路

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 9月7日(火)はカヌー8艇と抗議船3隻(平和丸・不屈・ぶるーの船)で海上行動を行った。

 新型コロナウイルスの感染爆発で、沖縄は全国でも最悪の状況となっている。そのため、現在は海に出るカヌーを8艇に限定し、フロートやオイルフェンスを越えない形で監視・抗議行動がとりくまれている。

 カヌーメンバーは午前8時頃に松田ぬ浜を出発し、オイルフェンス沿いに辺野古崎まで行き、K8護岸の様子を見ながら長島の間を抜けて大浦湾に出た。

 ガット船1隻が出たあとに入れ替えで3隻(神峰、聖嶺、栄雄丸)が大浦湾に入るところで、航路付近でプラカードや横断幕を掲げて抗議した。

 ガット船が入ったあと、K8護岸とK9護岸の二手に分かれて行動した。両護岸ともに土砂の陸揚げが始まっていて、並行してガット船とデッキバージからランプウェイ台船への土砂の積み替えも進められた。

 K9護岸上にはダンプカーが切れ目なく並び、辺野古側埋め立て工区に土砂を運んでいた。

 自らの権力維持しか頭になかった菅首相も末路を迎えようとしているが、辺野古新基地建設は自公政権が続く限り止まらない。来年の名護市長選挙や県知事選挙を見据えて、辺野古側埋め立て工区の工事進行を急いでいる。

 今日は韓国のメディアが船に乗り、工事の状況を取材していた。現在、沖縄島南部の土砂が埋め立てに使用されることが問題となっている。そのことについて記者から聞かれたので、沖縄戦の犠牲者には朝鮮半島から連れてこられた人たちもいる。その方たちの遺骨も混じっていることを韓国の皆さんに考えてほしい、と話した。

 午前中、サンゴの移植作業が行われているカヌチャ沖での監視も行った。まだ新しいサンゴは運ばれてきておらず、海中にダイバーの姿はなかった。作業員たちは船の上で休憩をとっていた。

 この付近はサンゴや海藻が海底の岩を豊かに覆っている。そこにハンマーで岩を削り、無理やり移植場所を作って、細かく砕いたサンゴを毒性の強い接着剤で貼り付けている。まさに海の破壊行為でしかない。

 新型コロナウイルスの感染対策で失敗をくり返してきたことが示すように、菅首相や安倍前首相には科学的知見を尊重する姿勢は微塵もない。日々、辺野古の海・大浦湾の豊かな生態系が壊されているのだ。距離を置いて監視活動しかできないのが歯がゆい限りだ。

 午前中で海上行動を終えたあと、2時間ほど草刈り作業をやって、午後2時39分頃に豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。午後も引き続き、K8・K9護岸から運ばれてきた土砂が②工区に投入され、嵩上げが進められていた。

 午後3時13分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K9護岸には2隻のランプウェイ台船が接岸し、土砂の陸揚げが行われていた。

 サンゴを移植したあと、N2護岸の建設が8月27日から始まっている。写真では手前の岩が邪魔だが、瀬嵩の海岸からも海に伸びるN2護岸の様子が見える。この日はクレーンを使い、投入した砕石を固めた側面に被覆ブロックを設置する作業が行われていた。

 カヌチャ沖ではサンゴの移植作業も行われていた。

 


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