6月に入った。1日(火)は午前7時6分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K9護岸にランプウェイ台船の姿はなく、K8護岸には空の台船が接岸していて、昨日の午前中の状態が続いていた。昨日は午後も土砂の陸揚げ、投入は行われなかったようだ。
K9護岸の上には細長い資材が積み重ねられていた。
午前8時過ぎから9時20分頃まで、平和丸と不屈を出して海上から工事の様子を監視した。
午前8時25分頃、ガット船・清明が大浦湾を出ていった。入れ替わりに入ってくるガット船はなく、大浦湾に残っているガット船もなかった。沖の方は波が高いようで、清明の船体がかなり揺れていた。
前日と同じく風が強いせいか、K8・K9護岸ともに土砂の陸揚げ作業は行われていなかった。ランプウェイ台船の離着岸にはタグボートが必要だが、清明を出すために航路を開ける作業をしたくらいで、K8・K9護岸付近での動きはなかった。
K9護岸の上に見える辺野古弾薬庫では、バックホーが作業をしているのが確認できた。
辺野古崎近くに青いネットで覆われた建物があり、メンテナンスが行われているようだ。
キャンプ・シュワブ内でショベルカーが作業を行っていて、赤土が山盛りになっていた。
土砂の陸揚げが行われていないので、辺野古側埋め立て工区への投入も行われていない。土砂を運ぶダンプカーの姿はなく、ブルドーザーやローラー車も並べて片付けられていた。
このあと午前11時半過ぎに瀬嵩の海岸に行き、大浦湾の様子を見た。K8・K9護岸ともに朝の状態が続いていた。ガット船がないので土砂の積み替え作業もなかった。この2日間は天候判断で埋め立て工事を止めたようだ。
キャンプ・シュワブの第2ゲート近くでは、今日も美謝川の切り替え工事が行われている。砕石や鉄板を敷いて重機の足場を作り、ショベルカーが作業を行っていた。辺野古ダム側の水路と国道下の暗渠でつなぐ付近と思われる。
新型コロナウイルスの緊急事態宣言下でも、工事は毎日変わらずに行われている。オール沖縄会議は抗議行動を中止しているが、大勢集まっての抗議はできなくても、単独や少人数での現場の状況把握、情宣活動などやれることはあるはずだ。宣伝カーを流しながら辺野古ゲート前や安和、塩川に寄り、現場の状況を写真に撮って報告するのは、1人でも可能だ。
何もしなければ話題にもならず、人々から忘れられていく。新型コロナで消えていくのは飲食店だけではない。市民運動団体も創意工夫して行動を続けなければ生き残れないだろう。横並びで行動を自粛していればいい、という考えのリーダーばかりなら、沖縄の市民運動は衰退を待つだけだ。
ワクチン接種の遅れから、感染拡大の波は7月にも来るだろう。行動自粛が続いて辺野古新基地問題が話題にもならなくなれば、来年2月に迫る名護市長選挙はどうなるだろうか。日本政府はほくそ笑みながら工事を進めているはずだ。新型コロナ下で何をどう取り組むか、取り組まないのか。個人と組織の力量が試されている。