27日(木)はカヌーによる行動は控え、抗議船3隻(不屈、平和丸、ぶるーの船)を出して、工事の状況を海上から監視した。
午前8時24分頃、大浦湾からガット船2隻が出ていき、入れ替わりに6隻(寿鷲丸、進朋、第八丸喜丸、神峰、栄雄丸、聖嘉)が入っていった。航路付近でその様子を監視したが、米軍基地建設のために使われている海保の姿は情けないものだ。それは米国にいいようにあしらわれている日本政府の姿でもある。
米国からすれば、辺野古新基地建設が10年かかろうが、15年かかろうが、その間は普天間基地を使っていればいい。仮に完成しなくても、日本側が代替施設を準備できなかったとして、普天間基地の継続使用を正当化できる。思いやり予算やグアムの整備費用など日本から金をむしり取り、福利厚生施設をはじめ恵まれた特権を享受すればいいだけのことだ。
尖閣諸島をめぐって米軍が中国軍と戦ってくれる、と考えている日本人を、米国政府関係者は内心で笑っているだろう。ヤギしか住んでいないよその国の無人島のために、自国の兵士を派兵する馬鹿な政府があるか。しかも相手は中国だ。核兵器を持つ世界1位と2位の軍事大国が武力衝突すれば、ただの地域紛争では収まらない。
尖閣諸島の防衛を口にするなら、辺野古新基地建設予算の何十分の一で、海保の巡視船を大型化して配備した方がよほど現実的だろうに。米軍や自衛隊という軍事組織ではなく、なぜ海保という警察組織が最前線で領海警備に当たっているのか。その意味をよく考えた方がいい。
政府・自民党の中には、海保の武器使用基準を緩めようという動きがある。だが、それをやれば中国の海警局も対抗措置をとる。結果として、海保職員の命を危険にさらすだけだ。自分は安全な場所にいて勇ましいことを口にする政治家は無責任であり、政治力と外交力で問題解決に力を尽くすのが、政治家・官僚の仕事だろう。
大浦湾に入ってきたガット船は、それぞれ空のランプウェイ台船やデッキバージの横について、土砂を移し替えていた。ほかに前日から残っている第八高砂丸が停泊していた。
入ってきたガット船の中には、昨日、安和の琉球セメント桟橋や本部港塩川地区で土砂を積み込んでいた船もある。夜間航行はジュゴンの生息を脅かす。土砂を運搬するガット船のせわしない動きは、辺野古の海・大浦湾の破壊が加速していることを示す。
K9護岸の先端に設置されているスパッド台船は、本来4隅に4本のスパッドが差し込まれ、台船を支えている。ところが、何か不具合があったのか、今週に入って1本が欠落しているのが確認されている。安全上の問題はないのか。
辺野古崎付近の作業ヤードの倉庫近くに、砕石の山が造られ日増しに量を増やしている。今日はショベルカーが砕石の上で作業をしていた。
大浦湾側から見ると、消波ブロックを挟んでもう一つの山もある。沖縄防衛局は、この近くにN2護岸を造り、土砂の陸揚げ場として利用しようとしている。
N2護岸の建設前にはサンゴの移植作業が行われる。砕石の山が護岸建設の準備ではないかと注意している。
キャンプ・シュワブの陸上でも工事が行われている。ショベルカーが動き、掘り出した赤土の山にブルーシートをかぶせてある。ゲートから入る空のトラックは、こういう赤土の搬出にも利用されている。
新型コロナウイルスの感染状況を見ながら、臨機応変に行動を行っている。自分と周りの人を守るのが最優先なのは言うまでもない。そのうえで、感染症対策を取りながら今できる抗議のあり方を模索し、実行したいものだ。
何もしなければ、市民運動は衰退し、消滅していくしかない。新型コロナ下でどのように市民運動を展開するのか。引きこもってインターネットに頼っていると、エコーチェンバー現象に陥り運動の広がりは生まれない。
とー、ちゃーすが?