28日(金)は午後5時45分頃、名護市安和の琉球セメント桟橋に行くと、ガット船・清明が接岸し土砂を積み込んでいた。喫水を見るとほとんど終わりかけていて、このあと午後5時55分頃に離岸して沖に向かった。
続けて第八丸喜丸が着岸し、土砂の積み込みを始めた。
新型コロナウイルスの緊急事態宣言が出されても、辺野古埋め立ての工事は止まらない。それに対し、安和でも市民有志による土砂搬入への抗議行動が、絶えることなく続けられている。
安和では午前7時頃から土砂積み込みが始まり、残業が当たり前となって午後7時過ぎまで土砂の搬入が行われている。土砂を運んできた工事車両がすべて出て、片付けがなされて閉門するのは午後8時前だ。最後まで残る市民は、それと見届けて帰宅する。
途中から雨脚が強まり雷も鳴る中、工事を少しでも遅らせるために、牛歩による抗議が続けられた。
工事車両を早く出そうとして、危険が分かっていながら強引に工事車両を誘導するテイケイの警備員がいる。人数が少ない時や女性だけの時など、嫌がらせとしか思えない形で工事車両を誘導する警備員もいるという
この日も、順序をわざと変えて不規則に工事車両を出そうとした警備員がいて、事故が起こりそうになった。工事車両は急ブレーキをかけて止まったが、市民から批判の声が飛んだ。
沖縄は今日、新型コロナウイルスの新規感染者が313人とこれまでの最多となった。人口10万人あたりの感染者も109・81人と全国で飛びぬけて最悪となっている。
そういう中でも日本政府・沖縄防衛局は辺野古新基地建設工事を止めようとしない。そのために、工事を行う労働者はもとより民間の警備員、県警、海保、抗議する市民も危険にさらされることになる。
国の感染症対策の失敗によって犠牲となるのは市民だ。注意しながら抗議行動を行っているが、軍事基地の建設など市民の生活には何のプラスにもならない。こんな工事こそ真っ先に止めるべきなのだ。