25日(火)は午前7時15分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K9護岸にはすでにランプウェイ台船1隻が接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。続けて2隻目がタグボートに曳かれてK9護岸に着岸しようとしていた。
K8護岸にもランプウェイ台船が接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。
安和の琉球セメント桟橋や本部港塩川地区でどれだけガット船に土砂を積み込んでも、辺野古側で陸揚げが進まなければ土砂は停滞する。そのためにK9護岸の陸揚げ場を2か所に増やし、さらに作業開始時間を7時にすることで、埋め立て工事の加速が図られている。
安和の琉球セメント桟橋では連日、夜の8時まで土砂の積み込みや搬入が行われている。さらに本部港塩川地区で土砂積み込みにベルトコンベヤーを使用することにより、積み込み量を増やそうとしている。
辺野古側埋め立て工区の工事の進展は、来年の名護市長選挙や沖縄県知事選挙にも影響を与える。美謝川河口の切り替え工事と合わせて、日本政府は工事の進行を強調することで両選挙を勝利し、軟弱地盤問題を抱える大浦湾側の工事の強行突破を図ろうとするだろう。それを見据えて日々の行動を続けたい。
この日はカヌー7艇と抗議船2隻(平和丸、不屈)で海上行動を行った。
午前8時25分頃、大浦湾からガット船2隻(鶴美丸、松龍丸)が出ていき、入れ替わりにガット船4隻(進朋、神峰、かいおう丸、聖嶺)が入った。
前日から残っているガット船2隻(國喜18、栄雄丸)とともに計6隻のガット船が、午前中、ランプウェイ台船とデッキバージに土砂を移し替えていた。
朝から雲が空を覆い、天候が気になったが、雨雲レーダーなどを確認しながらカヌーメンバーは抗議船に分乗し、K9護岸に向かった。
午前9時13分頃、抗議船がK9護岸に着いた時には、1隻目のランプウェイ台船が土砂の陸揚げを終えて、離岸するところだった。
次の台船は土砂を載せて近くに停泊していた。カヌーメンバーはすぐにフロートを越えて、台船が近づいてくるのを待った。
海保がいつもより弾圧を強めていたが、この国家公務員たちは米軍から給料をもらっているつもりだろうか。辺野古新基地ができて苦しむのはウチナンチューだ。数年で沖縄から出ていくナイチャー海保が、国家権力をかさに着て偉そうにしているのを目にすると、ムカついてしようがない。
ことの始まりは1995年9月に起こった3人の米兵によるレイプ事件だ。それを忘れたふりして辺野古新基地建設の利権に群がる者たちがいて、それを守るために駆り出される者たちがいる。自然の美しさと対極にある人間のやっていることの醜悪さに反吐が出る。
精神衛生に悪いことこの上ないが、1995年に起こったことを忘れたふりはしたくないので、今日も辺野古の海に出ている。海に出て抗議をしたから工事が止まるわけではない。だが、現場で抗議をする人がいなくなれば、ウチナンチューはあきらめて基地を受け入れた、と宣伝されて終わりだ。
アジサシが渡ってきているのだが、これまでに目にしたのは1日に2~3羽程度だ。以前、営巣していたトゥンリという岩は破壊され、長島近くでは土砂の陸揚げが行われている。海底ボーリング調査が始まった2014年の夏とは環境が激変している。アジサシの飛来数が減少するのも当たり前だ。
天候が不安定だったので、この日の海上行動は午前11時頃に終了した。
午後12時51分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。4隻のガット船(松龍丸、國喜18、進朋、かいおう丸)が大浦湾を出ていくところだった。
K9・K9護岸から運ばれてきた土砂が、今日もN5護岸を挟んで南北二つの工区に投入され、嵩上げが進められている。
昨日、キャンプ・シュワブ内で働いている人から、埋め立て工区で青く見える所は、アジサシが卵を産めないようにネットを張っている、と教えられた。今日はそのことを注意して撮影したのだが、写真を拡大してみると、確かにネットが張られているのが分かる。
これも表向きは鳥類保護ということなのだろう。あちこちにパラソルが張られ、その下で監視をしているらしい人たちがいる。これもアジサシ保護の名目で雇われているのかもしれない。
ネットを張ってアジサシを追い出し、ヤドカリ拾いや現場監視で地域住民を雇って金をばらまく。辺野古側埋め立て工区は自然破壊と利権の巣窟としか言いようがない。沖縄防衛局はここまでやるのだ。
午後1時53分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K9・K8護岸ともに引き続き土砂の陸揚げが行われていた。