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Channel: 海鳴りの島から
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本部港塩川地区で土砂積み込みに抗議

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 11日(木)は午前中、本部港塩川地区に行き、辺野古埋め立て用土砂の積み込みに抗議した。

 塩川に行く途中、午前8時38分頃、安和の海岸から琉球セメント新桟橋の様子を見ると、ガット船・第八そうほう丸が接岸し、土砂の積み込みを行っていた。

 午前8時51分頃、本部港塩川地区に行った。ランプウェイ台船2隻が接岸し、土砂の積み込みを行っていた。

 現在、塩川地区では5隻の台船が使用されていて、午前中は9時27分頃と10時2分頃の2回、土砂を積んだ台船が出港し、入れ替えで新たな台船が入った。

 出港した台船はすぐに沖でガット船に土砂を移していた。

 第2木曜日は塩川での集中行動日とのことで、多くの市民が抗議に訪れていた。

 土砂を運ぶ工事車両が思うように進めなくなり、沖縄防衛局が機動隊を呼んだ。そのあとは、機動隊による弾圧のもとで抗議が続けられた。

 塩川は残業ができないので、毎日これだけの市民が来れば、辺野古の埋め立てにも影響を与えることができる。港から積み込んだ量しか、辺野古の海に土砂を投入することはできない。積み込み量を減らすことが、埋め立てを遅らせることにつながる。

 本部港塩川地区での抗議行動は最も効果が出せる行動であり、多くの人が自主的に参加してほしい。

 午前10時24分頃、米空軍のMC130J特殊作戦機と思われる飛行機が、沖を低空飛行しているのが見えた。12日付琉球新報によると、10時20分頃に座間味島付近で低空飛行している同型機があったとのことで、同じ飛行機だろう。

 座間味島や辺戸岬付近で低空飛行訓練を行っている映像や写真が広がり、県内では批判と中止を求める声が上がっている。米軍機による低空飛行訓練は全国的に問題になっているにもかかわらず、米軍は一顧だにしないし、日本政府もまともに物が言えない。日本の「属国」ぶりを示す光景であり、全国的な問題として国会でも追及すべきだ。

 抗議に苛立った沖縄県警・機動隊が自作自演で市民に弾圧を行っていた。前の記事で映像を紹介したが、悪質極まりないので再度載せる。

 機動隊員は女性の腕をつかんで振り回し、顔の前をプラカードが通った直後に、刺さったよ、と声を上げて言いがかりをつけている。そのあと、私服刑事らと連携しながら女性を一時拘束した。

 以前、キャンプ・シュワブのゲート前で、女性がプラカードで機動隊員を叩いたとして逮捕されたことがあった。強制排除される際にはずみでプラカードが触れただけで、意図的に叩いたかのようにでっち上げ、不当逮捕する例がその前にもあった。機動隊員の態度を見ながら、それらの事例を思い出した。

 プラカードが刺されば怪我をするし、血も流れる。機動隊の顔にも傷ができるはずだ。動画でそういう場面はまったくない。にもかかわらず機動隊員は、刺さったよ、と女性を怒鳴りつけている。苛立ちをあらわにし、感情のままふるまっている。こうやってでっち上げ逮捕がなされるのか、と思った。

 この日は多くの市民が現場にいて、周りに集まって抗議した。そのために女性は一時拘束されただけですんだ。しかし、市民が少なかったらどうなっていただろうか。

 屈強な機動隊員と女性の体格・体力差は歴然としている。機動隊員に肩や腕をつかまれただけで、青あざができた市民は多い。国家権力の横暴を許してはならない。

 東日本大震災から10年の節目の日だったが、辺野古新基地建設は休むことなく強行され続けている。天皇を呼んで追悼式を行うくらいなら、日本政府はどうしてこの日1日くらい工事を休みにしなかったのか。

 原発も軍事基地も、国策のために住民を犠牲にする構図は同じである。原発事故による放射能汚染で福島の住民は10年たっても故郷に戻れず、軍事基地で土地を奪われた沖縄の住民は75年余が経っても故郷に戻れない。

 普天間基地にしても、戦時下に強奪された土地は無条件で沖縄県民に返還するのが当たり前である。代替基地を差し出せ、というのは日本政府と米軍の一方的な要求にすぎない。低空飛行訓練で県民を危険にさらしている米軍が、県民を守るわけがないのだ。


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