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有志による座り込みと日米共用が策される辺野古新基地

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 25日(月)は所用のため、午後2時53分頃からキャンプ・シュワブの工事用ゲート前に行き、この日3回目の資材搬入に対する抗議行動に参加した。

 沖縄県独自の緊急事態宣言下で、有志による座り込みが続けられている。工事車両をチェックする人を含めて、3回目は全体で15人の市民が行動に参加していた。

 座り込みではぎりぎりまで粘ったうえで、機動隊との接触を避けて自ら移動している。

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 生コンのミキサー車のほかに路盤整備の材料を積んだ車両や残土を運び出す空トラックなどが入っていった。車両の切れ間には声を出さずにゲート前を往復し、静かに、しかし、しっかりと抗議を続けた。

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 辺野古ダムでは、ボーリング調査のために設置してあった汚濁防止膜が撤去されていた。

 ゴムボートやイカダに乗り降りするための単管やぐらを解体しているらしい音が聞こえていた。近日中に目隠しのブルーシートも取り除かれるだろう。

 美謝川切り替え工事を許さないために、次の動きを確認しつつ名護市長への抗議を強めたい。

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 午後4時3分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。K8護岸にはランプウェイ台船・明神3号が接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。K9護岸から来た車両も併せて土砂は②工区の中央部やK3護岸側から投入されていた。

 午後4時を過ぎていたので、埋め立て地にブルーシートを広げる作業も行われていた。

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 K4護岸近くの掘削場所では、防砂シートの上に採石を敷き詰めてあるのが確認できた。

 ショベルカーは採石を敷く作業を終えたのか、砕石の山を整理していた。掘削場所の両側に採石の山は二つある。

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 午後3時47分頃、辺野古弾薬庫近くの歩道から大浦湾を見ると、ガット船・栄雄丸と美鍛丸が入ったところだった。

 この日は朝、鶴見丸、第百三十六伊勢丸、第二十八旭丸、第八丸喜丸、清明の5隻が入ったとのことで、午後の2隻を合わせると7隻が土砂を運んできている。先週は海が荒れたせいか、木、金、土とガット船の移動がなく、土砂の陸揚げがなされなかったので、塩川沖に待機していた船がまとめてやってきた。

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 午後2時28分頃と4時29分頃の2回、瀬嵩の海岸や森から大浦湾の様子を見た。K9護岸には2隻、K8護岸には1隻のランプウェイ台船が接岸し、土砂の積み替えを行っていた。

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 午後4時半頃、ガット船は栄雄丸、美鍛丸、第八丸喜丸、第二十八旭丸、清明の5隻が大浦湾に停泊していた。先週から残っていた聖嶺とこの朝入った鶴見丸、第百三十六伊勢丸は大浦湾を出て塩川沖に向かっていた。

 第八丸喜丸はランプウェイ台船に土砂を積み替えていて、先に積み替え作業を終えた第二十八旭丸がその近くを移動していた。 

 デッキバージには清明が横付けしていたが、前後に土砂が満載なので、積み替え作業は行っていなかった。

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 辺野古崎付近に建設されているアーチ形屋根の建物は、沖縄防衛局によればフロートなどを保管する倉庫だという。

 大浦湾に面した崖の上にフロートが保管されているのが見える。沖縄は紫外線が強いし、雨ざらしにすると劣化が進むのだろう。倉庫は屋根がふき終わり、北側に壁が作られそうだが、建設と維持、撤去に億単位の予算が費やされるのではないか。まさに利権の巣窟だ。

 今朝の県内紙に、キャンプ・シュワブに陸上自衛隊の水陸機動団を常駐させることが、2015年の段階で陸自と米海兵隊との間で極秘に合意されていた、という記事が載っている。辺野古新基地を自衛隊も共同使用することはかねてから言われていた。日本政府が辺野古新基地建設にこだわる主な理由は自衛隊使用にある、ということもだ。それが明確になったことで、沖縄の「負担軽減」どころか、中国に対抗する日米の軍事拠点として、沖縄の軍事負担がさらに増大していくことが明らかとなった。

 昨年12月25日発行の『越境広場』8号に、「米軍基地問題に関する万国津梁会議」の提言に対する批判を書いた。その最後のところと注釈で、自衛隊についても触れた。その部分を引用して紹介したい。

〈「提言」では、米海兵隊を受け入れる「本土」の自衛隊基地を具体的に挙げることは回避されている。「本土」の自衛隊基地にしても、訓練の被害を受けている住民はいるし、自衛隊に反対する住民もいる。そういう不都合な要素に向き合わないのは逃げではないのか。「提言」の委員らは、実際に海兵隊を引き受ける自衛隊基地の周辺住民を説得する自信があるのか。誰かに泥をかぶせるだけではないのか。※3

 米軍と自衛隊の一体化の促進は、「提言」が言わずとも日米両政府が進めている。それは「本土」への分散化どころか、沖縄島や奄美、宮古、八重山、与那国の自衛隊強化と米軍との共同訓練という形で現実化している。

 二〇一八年四月七日に長崎県の相浦駐屯地で発足した陸上自衛隊水陸機動団が、今年の二月九日に金武町のブルービーチで米海兵隊と初の共同訓練を行った。水陸機動団は離島防衛の専門部隊だ。EABOはこのような共同訓練を活発化させるし、すでに二〇一七年一〇月の段階で、キャンプ・ハンセンに陸自の水陸機動連隊を駐留させる案が出されている。EABOは「提言」とは逆の結果をもたらす可能性があるのだ。

 このような動きに対し、「提言」に示されるような日米安保と自衛隊への認識を持つ玉城知事が、明確に反対するとは思えない。宮古、八重山、与那国への自衛隊配備に対する姿勢にそのことは示されていて注意を要する。※4

「提言」では、辺野古新基地建設に関わるゼネコンや沖縄県内企業の利権の問題、自衛隊との共同使用の問題、思いやり予算、他の海兵隊訓練施設との関係、福利厚生面、治安の問題などは考慮されていない。

 ほかにも疑問や意見はあるが紙幅が尽きた。(二〇二〇年一〇月三一日脱稿)〉(『越境広場』8号/66~67ページ)

〈※4 鹿児島県の馬毛島や奄美大島、沖縄島、宮古島、石垣島、与那国島における自衛隊強化、基地建設に対して、故翁長前知事や玉城知事は明確に反対せず、黙認の姿勢をとってきた。中国の海洋覇権拡大を阻止する拠点として、米軍と自衛隊の強化が沖縄全体でなされている現状に対し、万国津梁会議の「提言」や玉城知事の認識は楽観的過ぎる。米海兵隊の「移設」に問題を矮小化するのではなく、自衛隊の強化と米軍の一体化を含めて、沖縄、日本の軍事強化に反対していかなければ、沖縄県民はこれまで以上に軍事的脅威にさらされる〉(『同』67ページ)。

 詳しくはぜひ『越境広場』を読んでほしい。


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