19日(火)は抗議船・不屈に乗り、午前8時54分頃から10時7分頃にかけて、海上から新基地建設の状況を監視した。K8護岸には1隻、K9護岸には2隻のランプウェイ台船が接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。K8護岸では午前10時頃に台船の入れ替えがあったので、1隻目は前日の残りの土砂を陸揚げしたと思われる。
沖縄県は今日、県独自の緊急事態宣言を発出した。これを受けて今週の海上行動は、カヌーで海に出ることをやめ、参加者を少なくしたうえで抗議船による監視活動を行うことになった。沖縄は今日も113人の新規感染者が出ている。通常の抗議行動をとることはできないので、感染状況を見ながら今できることを模索することになる。
ガット船は8隻(聖嘉、marumasa1号、鶴見丸、第八丸喜丸、清明、第百三十六伊勢丸、第八高砂丸、神峰)が停泊していた。聖嘉~鶴見丸までの4隻はランプウェイ台船に土砂を積み替えていた。神峰はデッキバージに土砂を移していた。
夜9時頃にインターネットで確認すると、鶴見丸、第八丸喜丸、神峰、marumasa1号、清明の5隻は大浦湾を出て塩川沖に向かっている。大浦湾には残りの3隻と國喜18の計4隻が停泊している。
辺野古崎近くの映画館横に、アーチ形の屋根をした施設が建設中だ。かなり大型の建物だが、資機材を格納する倉庫なのだろうか。
K4護岸とK3護岸では嵩上げ工事が進められ、ゲートから入ったミキサー車が護岸の内側に並び、生コンの打設を行っていた。
K4護岸の嵩上げ工事が進み、長い壁が海に伸び、立ちはだかっている。大型クレーンを使い、その前に20トンの消波ブロックが積む作業が進められている。
辺野古崎付近や大浦湾側から見ると、辺野古弾薬庫の改築工事もかなり進んでいる。工事が終わった弾薬庫の上には芝生が張られている。圧送ポンプ車が見えるので、ゲートから入るミキサー車は弾薬庫の方にも回っているようだ。
午前10時19分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。K8護岸には2隻目のランプウェイ台船・屋部5号が接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。K9護岸からも次々と土砂が運ばれてきて、②工区に降ろされるとブルドーザーが海に押し出していく。K4護岸との間に残る海の幅が狭くなっていくのを見るのがつらい。
埋め立てられたこの海域をカヌーで数えきれないくらい往復した。そこには海草、海藻が茂り、多くの魚介類が生きていたのだ。トゥンリという岩にはアジサシが巣を作り、シラサギが羽を休めていた。私たちの力が足りなかったために、このような無残な状態にしてしまった。新型コロナウイルスの感染が拡大するなかでも、新基地建設は強行され続けている。これ以上の海の破壊と予算の浪費を許してはならない。
K4護岸とK3護岸では生コンの打設が続けられていた。
一番上の写真で、K4護岸の前を辺野古崎方面に進む海保のゴムボートの背後に、積まれた採石が見える。真ん中の写真で右側に見える採石の山である。K4護岸上の壁の隙間部分の内側で掘削工事が行われている。
真ん中の写真で、掘削された深さは、下に降りた作業員の背の高さほどなのが分かる。3名の作業員の右側に見えるショベルカーが掘削作業を続けていた。
一番下の写真で、掘り出された土は埋め立てが進む海に投じられ、陸側の埋め立て地に伸びている。真っ先にこの部分からつながりそうだ。
厳しい状況が続くが、自分と周りの人の身を守りつつ、ちばらなやーさい。やなむんちゃーかいい、まきてぃやないびらんどー。