ヒンプンガジマルがライトアップされている。気根が青く照らされて幻想的な雰囲気を作っている。
小学生の頃、東江に住んでいた従兄が、ヒンプンガジマルにはキジムナーがいて、蚊取り線香の匂いが嫌いだそうだ、という話をしていた。東江小学校の生徒たちは、今でもヒンプンガジマルのキジムナーの話をしているのだろうか。
今帰仁ではキジムナーではなくセイマというが、学生時代に「精魔の火」という小説を書いた。子どもの頃、祖母から聞いた話で、夜に山の方を青い火が飛んでいるのは、セイマぬ火(ぴー)持(む)っち飛(とぅ)でぃるうんどー、とのことだった。そのことを思い出しながら40枚ほどの小説を書いたが、もう40年前のことだ。
今日は成人の日だった。ジンガムイには「歩」の文字が浮かび上がっている。