Quantcast
Channel: 海鳴りの島から
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2937

クリスマスにも辺野古新基地建設に抗議を続けなければならない沖縄の現状

$
0
0

 25日(金)は午前10時頃、名護市安和の琉球セメント新桟橋に行った。ガット船・第八高砂丸が接岸し、土砂の積み込みが行なわれていた。昨日、大浦湾から塩川沖に移動した船で、空船が戻りしだい積み込みを行っている。

 海保のゴムボートが1隻出ていて、新桟橋に近づいては離れてをくり返していた。新人の操船練習でもやっていたのだろうか。

 本部港塩川区の様子を見に行ってから安和に戻り、入口前で土砂搬入に抗議した。塩川の方は作業が行われていなかったが、安和では仮置き場の土砂が少量のため、鉱山から運んできた土砂を直接ベルトコンベアーに載せ、ガット船に積み込んでいた。

 ダンプカーに載っているのは赤黒い土の塊にしか見えない代物だった。過積載が目立ち、以前のように小量しか積んでいない車両は見られない。わざわざ遠回りして左折で入ってくる車両には、巻き込み事故を起こす危険性がある、と抗議の声が一段と高くなっていた。

 車が往来する国道のそばは排気ガスや粉塵の害を被る。そういう中で午前、午後とプラカードやのぼりを手に歩き続ける。これがクリスマスを迎えた沖縄の現状だ。日本政府・沖縄防衛局が新基地建設を強行しているが故に、安和や辺野古に出てこざるを得ない。新型コロナウイルスの感染防止のため不要不急の外出を控えろ、と菅政権がいうなら、この工事こそ真っ先に止めなければならない。

 安和の抗議行動が昼休みの休憩に入ったので、市立図書館に寄ってから辺野古に向かった。

 午後3時前にキャンプ・シュワブのゲート前に行き、3回目の資材搬入に抗議した。ミキサー車はなく、生コンプラントの原材料や再生骨材を積んだリ、空のままのダンプカーが入っていった。

 今年の抗議行動も残り少なくなったが、こうやって費やされる時間をもっと生産的なことに使えれば、沖縄はもっと発展するし、成果を生み出せるだろうに。基地問題によって失われるのは、人々の時間、生活、安全、自然など多岐にわたる。軍隊の暴力は戦場だけでなく、基地の存在によって住民に日々、多様な形でふるわれている。

 午後2時22分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。K8護岸にはランプウェイ台船・屋部5号が接岸して土砂の陸揚げを行っていた。K9護岸の土砂陸揚げと合わせ、大量の工事車両が仮設道路や埋め立て区域を走り、3か所に土砂を投入してブルドーザーで海に広げていた。

 K4護岸では嵩上げ工事が進められていたが、K4護岸のそばに石材が積まれている箇所があった。

 午後3時57分頃、瀬嵩の森から大浦湾の様子を見た。K9護岸では接岸していた2隻のランプウェイ台船のうち1隻が、タグボートに曳かれて離れているところだった。残った1隻は土砂の陸揚げ作業を続けていた。

 K8護岸でも屋部5号が空となり、明神3号と入れ替え作業が進められていた。

 ガット船は鶴見丸という新しい船と清明の2隻が停泊していた。

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2937

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>