29日(火)はカヌー9艇を安和の琉球セメント新桟橋に運び、ゴムボート・ハクイとともにガット船への土砂積み込みに抗議した。
午前8時半頃、安和の現場に着くと新桟橋では、ガット船国喜18が土砂の積み込みを行っているところだった。午前10時頃には出航しそうとのことだったので、早めに準備をすませると8時50分頃、第1陣が抗議に出発し、続けて第2陣が新桟橋に向かった。
インターネットで調べると国喜18というガット船は、船主が鍋島回漕店、運航者が御前崎海運、船籍港が高知県須崎となっている。最近になって大浦湾に来るようになった船だが、今日はスピーカーによるカヌーチームへの嫌がらせが酷かった。
大音量で絶え間なく同じ言葉をくり返し、身体的・精神的苦痛を与える。そうやればカヌーメンバーが参ると思っているのだろう。だが、自分たちの金儲けのために米軍基地建設を請け負い、沖縄県民を犠牲にして平気なヤマトゥ(企業)に対する怒りを増幅させるだけのことだ。
仕事だから仕方がない、という言い訳は許さない。実際に基地ができて苦しむのは誰なのか。船首でカヌーを眺めている船員たちは、沖縄の基地被害についてどれだけ考えたことがあるか。米軍基地を造ることは他の公共工事とは意味が違う。他人を犠牲にして金を儲ける仕事をやってはいけない。
午前10時2分頃、土砂の積み込みが終わり、ベルトコンベアが船から離れた。その少し前から海保が海に入り、カヌーの規制、強制排除を始めた。3人がかりでハサミを使っているカヌーもあったが、全艇を新桟橋付近から排除したのは、午後12時5分頃だった。
国喜18は午後12時15分頃、新桟橋を離岸し、出航していった。この日は2隻目のガット船は来ず、午後は土砂の積み込みがなかった。海上行動メンバーは海岸で昼食を取った後、2時から片づけをして辺野古に戻った。
午後3時43分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。ガット船2隻(聖祐、marumasa1号)が大浦湾を出て、2隻(進朋、聖嶺)が大浦湾に入るところだった。
午後3時50分頃、進朋に続いて聖嶺が大浦湾に入るのと並行して、K8護岸には新たに土砂を積んだランプウェイ台船・明神3号が着岸した。
②工区にはK9護岸から運ばれてきた土砂が投入され、埋め立てが進められていた。
K1、K2、K4の各護岸では、嵩上げのための型枠作りが行われていた。
午後4時4分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K9護岸では土砂の陸揚げが行われていて、K8護岸でも土砂を運ぶダンプカーが並並び始めていた。
ガット船は入ったばかりの2隻のほかに、美鍛丸が停泊していた。