22日(水)は名護市安和の琉球セメント新桟橋に行き、カヌー9艇と抗議船・木の葉蝶、ゴムボート・ポセイドンで海上抗議行動を行った。
午前8時36分頃、安和の現場に着くと新桟橋では、この日1隻目のガット船・進朋が土砂の積み込みを行っていた。カヌーを浜に下してロープや紐を準備し、午前9時に抗議に出発した。
いつものように新桟橋の下でカヌーを固定し、辺野古埋め立てに使用する土砂の積み込み、運搬に抗議した。
沖縄は連日、猛暑が続いている。カヌーの位置によっては、直射日光を浴びての抗議が2~3時間も続く。こまめに水を飲み、体に海水をかけて冷やし、日射病にならないように注意している。
今年は新型コロナウイルスの感染防止も心掛けなければならない。日々の体調管理や海上行動を行う上での注意点など、例年以上に気を遣いながら海上行動が続けられている。
進朋の土砂積み込みが終わり、午前9時58分頃、海保による強制排除が始まった。カヌー全艇が新桟橋の下から出されたのが午前10時48分頃。進朋が離岸して沖に向かったのが、午前11時頃だった。
入れ替わりで2隻目のガット船・栄雄丸が着岸した。しばらくメンテナンスに出ていたが、船体が新しく塗りなおされて戻ってきた。大浦湾に入る船では2番目に大きいが、前日すでに半分ほど積み込んだとのことで、カヌーチームと木の葉蝶、ポセイドンは、1時間ほど昼食休憩をとり、再び抗議に出た。
私は所用のため午前中で引き揚げた。午後はウインドサーフィンで抗議する人もいて、こういう形でいろんな人が海に出てほしい。沖縄にとって最大の財産である海を守り、住民の生活を守るために、ぜひ現場で工夫を凝らして意思表示してほしい。
混乱の中、「GO TO トラベル」が始まった。ヤンバル(沖縄島北部)や離島地域にも観光客が訪れるだろうが、もしそこで集団感染が発生したら、その地域の医療態勢は崩壊するのではないか。
観光業や飲食業の苦境が強調されるが、地方の医療態勢の実態は、どれだけメディアで伝えられているか。医療態勢が脆弱な地方の高齢者には、観光客が感染を広げるのではないか、と怯えている人が多い。しかし、大手メディアは東京目線で状況をとらえ、伝えるだけだ。
感染が拡大しているのは東京だけではない。4連休のあとに地方で感染者が増加したら、命の危機にさらされるのは、その地域の高齢者や持病を持つ人たちだ。安倍政権とともに破滅の道を歩まされたのでは、たまったものではない。
観光客が行楽を楽しむ反面、地方の高齢者は怯えて家に引きこもる。そういう場面が全国各地で生じているのではないか。沖縄では米軍関係者の感染も続いている。これから感染が増大する要素が増すばかりで、減少に転じる要素が見えない。強い危機感を持たずにいられない。