10日(火)は天候が悪く、海上行動は中止となったので、キャンプ・シュワブのゲート前に行って、1回目の資材搬入に対する抗議行動に参加した。
朝1番の座り込みに30人ほどの市民が参加していて、沖縄県警・機動隊の強制排除が始まる前、東日本大震災で被災した若者の発言もあった。
排除されたあともゲート前でデモ行進を行った。安倍政権は辺野古新基地を強行し、3・11被災地の窮状をほったらかしにしたまま、放射能汚染をコントロールできているかのように世界を欺いて、オリンピックを開催しようとしている。
そのことに対し、司会の山城博司さんが怒りの声を再三上げていた。
ゲート前では今日も、民間警備会社・テイケイが新基地建設のために警備業務を行っていた。毎日、目の前でお年寄りたちが機動隊に排除される様子を見て、警備員たちは何を思うのだろうか。何も思わない、考えないように指導されているのだろうか。
金さえ儲ければそれでいい。仕事とすべて割り切る。そうやって沖縄が置かれている現実から目をそむけるのか。上から言われたことをやっているだけ……だから何の責任も生じないのではない。新基地建設に手を貸した、その事実は永遠に消えない。
生コンを積んだミキサー車に続き、砂利や砂、バラス、栗石を積んだダンプカーや、鉄板、緑のカバーで資材を覆ったトレーラー車などがゲートから入っていった。
午前10時33分頃、豊原の高台から辺野古側埋立工区の状況を見た。K8護岸にはランプウェイ台船が接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。
土砂を積んだダンプカーはK1護岸からK3護岸沿いを通って角まで行き、K4護岸沿いに土砂を投入していた。反対側から伸びてくる土砂との距離は日に日に縮まっている。
ダンプカーはほかにN5護岸と仮設道路からも②区域に土砂を投入していた。この現実をしっかりと見てほしい。工事を止めない限り、毎日何千トンもの土砂が辺野古の海に投入されているのだ。
午前10時52分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K9護岸ではランプウェイ台船から土砂が陸揚げされている最中だった。k8護岸では1隻目のランプウェイ台船が、陸揚げを終えて離岸していた。
この日は午前8時45分頃、ガット船3隻(玄周丸、松龍丸、進朋)が大浦湾に入った。前日から残っているmarumasa2号とともに、ランプウェイ台船に土砂を移し替えていた。
辺野古弾薬庫下の砂浜では、流木やゴミなどをフレコンバッグに詰め、台船に乗せて片づける作業が行われていた。ウミガメの産卵場の整備、とのことだが、これほど欺瞞的なことはない。
キャンプ・シュワブ内の砂浜に訪れるウミガメの産卵場を破壊し、仮設道路や護岸を造ったのは誰なのか。日本政府・沖縄防衛局だ。ウミガメが何百年も産卵を繰り返してきただろう砂浜を奪ったうえで、まわりにある小さな砂浜で卵を産めと。
サンゴの移植もそうだが、こういう欺瞞的なことにお墨付きを与えている御用学者も醜悪極まりない。