28日(金)はカヌー10艇を安和の琉球セメント新桟橋まで運び、ゴムボート1隻(ハクイ)とともに辺野古埋め立てに使用する土砂積み込みに抗議した。
午前8時54分頃、安和に着くと琉球セメント新桟橋では、ガット船・清明が土砂の積み込みを行っていた。積み込み作業の進行が速かったので、急いで準備をしてカヌーで海に繰り出した。
海保のゴムボートはすでに待機していて、いつもよりカヌーを固定する時間も短かった。午前9時44分頃、土砂積み込みが終了しベルトコンベアーが退いた。
海上保安官が海に入ったのが午前9時55分頃。ロープや紐を解いてカヌーメンバー全員が拘束されたのが、午前10時35分頃だった。
そのあと、自由にカヌーを漕いでいるメンバーが抵抗を続け、清明が新桟橋を離れて沖に向かったのは、午前10時50分頃だった。
この日は2隻目に寿鷲丸、3隻目にmarumasa3号が土砂を積み込んだ。
marumasa3号の離岸を見たが、土砂積み込みが終わり、ベルトコンベアーが退いたのが午後2時58分頃。新桟橋を離岸したのが午後3時4分頃。方向転換して沖に向かったのが午後3時7分頃だった。カヌーチームによる抗議がなければ、この程度の時間で出航するのだ。
午後は風が強くなったので海に出るのは止め、カヌーチームは安和のゲート前と本部港塩川区の港内で行われている抗議行動に参加した。
歩道の脇に植えられたハイビスカスを眺めながら、ゲート前まで行き来している。2月の沖縄は雨が多いのだが、今年は暖冬で日差しにハイビスカスの花が映えていた。
ダンプカーが出入りするゲートの前で、円をえがいてデモ行進したり、ダンプカーの前を往復して、作業を遅らせる行動が今日も午前、午後と長時間にわたって行われた。国道では車による抗議行動も取り組まれ、ダンプカーはなかなか出ることができなかった。
新型コロナウィルスの流行によって、琉球セメント前を通過する観光バスがめっきり減った。沖縄の経済にも深刻な打撃を与えているが、米軍の新基地建設というバカげた工事を真っ先に止めて、予算と労力を市民の命と健康を救い、守るために使うべきだろう。
本部港塩川区に様子を見に行くと、いつものランプウェイ台船とは違い、ガット船・第八そうほう丸が着岸していて、直接土砂を積み込んでいた。
5日間の集中行動日の呼びかけに応えて全国から集まった皆さんや、本部島ぐるみの皆さんが、今日も早朝から阻止・抗議行動を行っている。塩川では連日、午前中は土砂の積み込みを阻止している。土砂の積み込み作業を簡単には行わせない、その積み重ねは後から効いてくる。
辺野古に戻ってカヌーを片付けたあと、午後4時20分頃に豊原の高台から、辺野古側の埋め立て状況を確認した。K8護岸にはランプウェイ台船が接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。土砂を積んだダンプカーはK3護岸とK4護岸の接する角までやってきて、K4護岸沿いに広げるように土砂を投入していた。
午後4時38分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K9護岸では土砂の陸揚げが終わり、空のランプウェイ台船が接岸したままとなっていた。K8護岸では引き続き土砂の陸揚げ作業が行われていた。
28日は朝、ガット船4隻が大浦湾に向かっているのを確認した。第八丸喜丸だけが残っていて、ランプウェイ台船2隻には明日の午前中の土砂が載せられていた。
土砂の積み込み、載せ替え、陸揚げ、投入という流れを阻止するのは簡単ではない。しかし、まったく不可能というわけでもない。結局は、どれだけの人が工事現場に集まり、行動するかなのだ。市民一人ひとりの努力がなければ、工事を止めることはおろか、遅らせることもできない。
空撮映像を見ると②-1区域はすでに海面が見えなくなっている。しかし、護岸の高さまで土砂を積み上げるには至っていない。これ以上の工事の進行を許さないために、ぜひ多くの人に辺野古や安和、塩川の現場に駆けつけてほしい。