21日(金)は午後から名護労働基準監督署に行き、新基地建設問題を考える辺野古有志の会とティダの会で、安和の琉球セメント旧桟橋についての要請を行った。
本ブログで繰り返し指摘してきたように琉球セメントの旧桟橋は、老朽化による破損がひどく、現場で働く労働者は危険な作業を強いられている。このままではいつ産業事故が発生してもおかしくない。
今日の申し入れでは、旧桟橋の劣化、破損の状態と足場板を渡って行なう綱取り作業の様子、セメント運搬船の係留ロープの無理な繋ぎ方などを写真で示し、説明した。そのうえで、新桟橋ができた現在、旧桟橋の使用は停止すべきであり、セメント積み込みなどの本来業務は新桟橋を使って行うべきだと意見を述べた。
労働基準監督署の職員は、1月23日付の琉球新報に私が書いた文章を読んでいたようで、現場の写真も提出されていることから、一定の関心は持ったようだ。産業事故を未然に防止し、労働者の安全を守る上から、現場の立ち入り調査を行ない、是正指導をするように重ねて要請した。
琉球セメントにも上の写真の内容で「申し入れ書」を送り面談を求めたが、新旧桟橋前の抗議行動で従業員が動揺している、などの理由を持ち出して断られた。
旧桟橋に問題があることは、琉球セメントもよく分かっているはずだ。問題を指摘されたうえであえて旧桟橋の使用を続け、産業事故が発生すれば未必の故意であり、同社の責任は大きい。旧桟橋の使用はすぐにやめて、撤去作業に着手すべきだ。
午後6時からは名護署前に行き、北部訓練場に侵入したとして不当逮捕されているメンバーへの激励と、名護署に対する抗議行動に参加した。
今回の逮捕は現行犯ではなく、過去に遡ってのものだ。高江は入り口であり、警察権力や安倍政権が狙う本丸は辺野古だろう。大浦湾側の埋め立て工事をめぐり、設計変更の申請で日本政府と沖縄県の対立が激しくなろうとしているいま、現場の反対運動をたたいて潰しにかかろうという安倍政権の意図が透けて見える。
家宅捜査によって情報収集し、弾圧対象を広げていく。そういう国家権力側の狙いが明確になっているいま、警戒心を高めると同時にひるむことなく反対運動を発展させ、弾圧を跳ね返していくことが重要だ。頑張りましょう。