1月31日に名護市安和の琉球セメント新桟橋で、ガット船・栄雄丸に対し抗議行動を行った際、旧桟橋では琉仁丸にセメントの積み込みが行われていた。
午前9時4分頃、作業員の1人が旧桟橋の足場板を渡って船首側に行き、綱取り作業を行い始めた。作業員は琉仁丸の係留ロープを引き上げビットにかけたが、旧桟橋が老朽化によって破損、劣化が酷いことは、これまで何度も指摘してきた。
旧桟橋が破損しているため、船の綱取り放し作業を行う作業員(ラインマン)は、単管の上に足場板を渡した仮橋を使い、船首部分を往復している。手すり代わりのワイヤーロープをつかんで渡っているが、足場は不安定で危険な作業を強いられている。
安全に作業ができる新桟橋が完成したあとも、なぜこのような危険な作業が続いているのか。理由は明白だ。辺野古新基地建設を急ぐために、新桟橋を優先的に土砂積み込みのガット船に使用させているからだ。
そのために本来業務のセメント積み込みを旧桟橋で行っている。辺野古新基地建設のためなら何でもあり。そういうでたらめな状況が安和でもまかり通っている。この危険な旧桟橋の使用は、辺野古新基地建設を強行する日本政府・沖縄防衛局と、それに同調する琉球セメント経営陣によって続けられているのだ。
辺野古新基地建設を許さず、労働者の安全を守るためにも、危険な旧桟橋を1日も早く撤去させなければいけない。